かばんぱんぱん

 

旅人はどこまで分け与えられることができるのだろうか。

 

たぶんあらゆる宗教において、持てる人が持たざる人に分け与えることは良しとされてたはず。日本語にだって“情けは人のためならず”という立派なことわざがある。今誰かに分け与えたものは、いつか形を変えて自分に返ってくる。だから人に何かを与えることを惜しまないようにと。

 

わたしはこの考えが好きだ。とても美しい生存戦略だと思っている。
自分が困窮するほど分け与えるほど人間ができていないけれど、余っている分を足りない人に差出せるぐらいの心持ちでいたい。ものを失ったことより、誰かの不足を補える方がずっとずっと幸せになれる気がする。

 

一方で私は現在旅行者だ。

自分の面倒をみてくれる人はほぼ存在しない。だから知恵を巡らせてなるべく小さく必要なものをまとめて持っている。やれと言われればコンビニ袋一つで旅行することだってできるけど、それをしないのは何かあったとき自分を守れるのは自分自身しかいないからだ。安全と健康は大枚払ったところで100パーセント確保できるわけではない。だから万一に備えて、今使わないようなダウンジャケットだって持ってる。ユニクロダイソーありがとう。

 

件の彼女は、とても身軽だった。
多分30リットルぐらいのバックパックを背負って、2年ほどヨーロッパを旅しているらしい。私より少し歳が上だが、とても若く見えた。

彼女は身軽が故に、いろいろ持っていなかった。
携帯は何世代も前のiPhoneでしょっちゅう熱暴走を起こしていたし、もちろん現地の通信手段なんて整えていなかった。数日前に洗面用具を無くしたらしく、シャンプー貸してくれとほぼ初対面で言われた。

最初のうちはわたしも気前よく差し出した。
これから数日共に過ごす仲間だ。赤の他人以上にはよくしてあげたいと思う。あれやこれやと差し出し続けてしばらく、なんとなく違和感を覚えるようになった。

「だって持ってないんだもん」
これは全てのことの免罪符になり得るのか?
例えば作業をしている時、彼女はいつも私に時間を聞いた。彼女は自分の携帯を持っているのに、それを使おうとせず私に時間を聞く。
例えば休憩の時、私が持ってきた水を彼女は特に断りもせず飲んだ。自分のボトルにはまだ水が入っているのにもかかわらず。
例えば通信が必要になった時、彼女は私の携帯からネットを使った。緊急のことかと思えば何か動画を見て笑っていた。

 

果たして私は彼女に分け与え続けるべきなのだろうか。

自分の器の小ささももちろん痛感している。
日本円に直せば全て100円未満のことだ。多分これが日本で起きてたことなら気にも留めなかったことだろう。現にこれを書いている今だって、「おちょこじゃーん!」の一言が止められない。
きっと文化の違いだってあったのかもしれない。彼女は南米出身だ。そういう繊細な価値観がずれるというのはよくあることだ。

でもここは砂漠だ。
生命線である水すら店を訪ねて買わなければならない、普段とはおおよそかけ離れた場所だ。実際に自分の分の飲み水は自分で購入していたし、常に残量を気にかけていた。

そんな環境で私は気持ちよく分け与えることに疑問を抱いてしまった。

一つは、旅人がどこまで人に頼るべきか。


旅人は基本自己完結型であるべきだと思う。誰かを頼る前提ではなく、基本全て自分で賄うのがいい。知らない土地で一人前として扱ってもらうにはやはり二本の足でたってなきゃ。もちろん不測の事態の場合はそうもいかないので、誰かの好意や善意に甘えることだってあるだろう。でもそれはあくまでアクシンデントであり、誰かが助けてくれる前提で動いちゃならない。
世の中には誰かの善意で食いつないで旅行を続ける人たちもいる。私はそれをいいことだとは思わない。善意はあくまで与える側発信のものなのだ。それをアテにしている時点でそれは善意ではなくてもはやおねだりや物乞いじゃないのか。旅行は贅沢なことだ。生きるために物乞いする人たちとはワケが違う。その旅行を続けなければ呼吸ができないのなら続ければいいけど、わたしはやらない。

じゃあ、自己完結するために必要なものはなんだ?と考えると、それは結構人それぞれなんじゃないかと思う。私は致命的な方向音痴なので割とgooglemapが欠かせない。故にモバイル通信は必須なんです。枕が変わるとねれないなら、枕に投資したっていい。健康と安全のためにはきちんと投資すべきだ。
彼女の場合、とにかくwifi環境について人に頼みまくっていた印象がある。サハラ砂漠でもネット使えるのが驚きだけど。モロッコの通信体系がどうなってるかはわかんないけど、少なくとも毎度毎度誰かにwifiないの?と聞き続ける彼女を見て、「そんなに欲しいなら80dhsで一ヶ月4G使えるの売ってるよ?」といったら「それはいらない」って言われた。そんなに四六時中必要ならきちんと投資すればいいのに。モロッコプライスでもご飯2回分ぐらいのもんだから、バカ高いわけでもない。

二度目のネット共有の申し出は無視した。


もう一つは、持っているやつに対しても分け与えるべきなのか。

前のwifiに関してもそうだ。彼女は持っていた。時間を確認する術も、シャンプーを買うお金も、水のボトルだって。でも自分のものを使わずあえて人に頼った。悪気があったのかはわからないけれど、そのバランス感覚がとても気に障った。なぜお前の都合に私が合わせなければならないのか。水が欲しければ10メートル歩いて取りに行けばいいし、時計を確認したけばポッケに携帯入れておけばいい。さすがに女性に向かって髪洗わなくても死なないでしょ?とは言わないけど、お気に入りのブランドのやつを買うまでの繋ぎとしてならお前にくれてやるぶんはない。
そうやって自分のものを出し惜しんだ分だけ、私には彼女が浅ましく見えて仕方がなかった。

本来ならそのあたり全部目をつぶって、「なんであれ困っているなら手を貸そうじゃないか」としたいところだった。あいにくそこまでは人間できていなかったみたい。精進するね。2世紀後に。「私獅子座だからわがままなの」とか言ってたけど、三十路過ぎたらそういうのやめない?

 

わたしも50リットルほどのバックパックを半ば体力にものを言わせながら担いで回っている。いつ無くなっても一晩泣いて済むものしか入れていないと常日頃豪語しているけれど、果たしてこの中にどれだけ人に差出せるものがあるのかはわからない。

 

今日はgoproの部品がボッキリ折れたので、一晩泣こうと思います。

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泣いてます。

いろんなものを見に行こう。

そんな安直な思いつきで始めたこの旅行。

 

今日現在、2度目の旅行の真っ最中。この度最大の難関の一歩手前というところです。

 

意外と河口がが好きだということに気づいたり

ずっといきたかった大陸の端っこはロマンしかなかったり、

さかなのしおやきは万国共通ではないがうまいと気づいたり、

しばらく喋らないと口が動かないことに気づいたり

やっぱり湿気はつらかったり。

 

今回の旅にはちょっとしたテーマがあって、それは

昔のヨーロパ人たちは外の世界をどう見てたんだ。ということを感じに行こう。というものです。

陸の終わりを彼らはどう見てたんだろう。

ちょっと先に見える大陸を、彼らはどんな風に考えててんだろう。

 

私は普段島国に住んでいるせいで、

ナチュラルに”外人”=よその国に住んでいる人

という図式を頭に置いていたけれど、ヨーロッパではそうもいかない。

あの狭い狭い西の端っこの陣地合戦で、世界の覇権を争ってた。

どこまでいっても地続きな、地面に白い線があるわけでもないボーダーを常に意識しているヨーロッパ人たちは、物理的に外の世界をどう見ていたんだろう。

 

なんてことは考えていませんが。

 

明日は朝から、西ヨーロッパの南端から海峡を渡ってアフリカ大陸にいきます。

ヨーロッパでの、「英語できればなんとかなるだろう」的な補助輪付き旅行とは一味違うのだろうな。

体は正直で、とても緊張しているのがよくわかります。

 

2週間ばかりの滞在ですが、うまく行くことを祈ってます。

 

タパスが美味しかったので今日は寝ます。スペイン最高かよ。

 

 

 

 

 

workawayはじめました③

のんきに考えていた一週間前の自分があまかった。

 ○高校生襲来

stage/インターンシップでやってきた女子高生1と女子高生2。ホストのお母さんは「いい子達なんだけどティーンエイジャーだからねえ」と身構えていたけど、その配慮は杞憂に終わった。悪い方に。

 

 ○くさい

彼女らは着くなり挨拶も早々にタバコを取り出し行ってくるねー!と去ってしまった。我が物顔でデッキチェアで一服かます彼女たちに唖然とした。

何を今更感もあるけれど、やはり高校生に堂々とタバコ吸われるとちょっとドキドキしちゃう。ちなみにフランスだと18歳以下がタバコを購入することが禁止で、つまり吸うこと自体は問題ないんだとか。高校にも喫煙所あるってどういうことなんだ。

まあその甲斐あってか口臭が最悪だった。

 

○はやい

フランス語しばらくやってて、小2レベルのことは聞き取れるようになったと自負していた。が、その自信は彼女たちによって打ち砕かれた。しばらく集中して会話に耳を澄ませても一文字も理解できない。いやこれがナチュラルスピードなんだ。みんな気使ってくれてたんだあああ。と絶望の淵に立たされたわたしの横で、フランス人のホストが一言

「何言ってんのか全然わかんない」

あんたもか。

 

 

○つよい

多分女子高生っていうのはどこの世界でも割とつよいんじゃないかな。

他人のお家にご厄介になっててしかもどこかの外国人が一緒に働くとなったら、そこそこ遠慮とか緊張とかするもんだとばかり思ってた。

人が疲れ果てて寝ている最中、ふたりはベッドの上でキャッキャとお菓子パーティをはじめた。わたしの頭上は放課後マックか。現在午後9時。半分寝かかってる時間にこれは堪える。

それでもね。まあ初日はしょうがないよ修学旅行みたいなもんでしょはしゃぐよねーうふふ。夜中にベッドで彼氏と電話してんのもまあ許そう一日ぐらいは。こっちは休みだけど子供と遊び疲れてんだよねーきみら今日なんもしてないしね!エナジー余ってるよね。

 

そんな風に思えていたのも今日限りのことでした。ちなみに日曜日。

 

地獄のはじまり

月曜早朝

いつもの通り6時作業開始10時作業終了し、さて朝ごはんたべて羊でも追っかけて寝ようかしらとデッキチェアに向かうと、すでに占領されていた。彼女らは今日8時から仕事開始だったはずだ。「暑いから休憩してるのー」

へえそう。その暑い中作業を続けるルーミーをみながらわたしは朝ごはんのパンにジャムを塗ったくった。

羊で遊ぶのも飽きたのでルーミーにことの次第を聞きに行くと、相当ご立腹の様子で「あいつら勝手にいなくなるんだけど」休憩時間なんかに特に決まりはないので別にそれでも構わんのだけど、3人で作業してて黙って一人置いて行くのは如何なものだろうか。

この件の後、堰を切ったように不満と問題がどぅるどぅるしてきた。

 

○イヤフォン問題

彼女たちは、食事とシャワー時以外ほぼ常時マイク付きイヤホンをつけている。傍目から見ると両耳塞がってる系女子だ。そして、誰を見るでもなく話し始める。互いに話している時も時折全くあわない相槌を打つ。最初は頭の中にもう一日の自分が住み着いてるのかと思った。でも、どうやら常時誰かと電話をしているようだ。言ってることはわからないけど、トーンから察するに本当にどうでもいい話だ。どうでもいい話を並行してできるとはなんで頭のいい子なんだろう。

全然関係ないけど、パリについて一番ビビったのは独り言いいながら歩く人。よく見たらイヤフォンのマイクで電話をしてただけだったのだけれど、電車の中でもそんな感じだったから驚いた。大人っぽいのかなぁ。

 

○仕事できない問題

女子高生2に「あいつのやってる仕事楽そうでいいなー」といわれて「じゃあお前朝5時に起きて機材延々押し続けてみろよ」と真顔で答えました。もちろん訳せないのでそういう妄想をしました。

それはさておき同じ仕事になった金曜、カレンデュラ畑の雑草取りと種の採取。なかなか終わらないこちらを尻目に若い女子高生は早々に切り上げる「おわったから帰るねー」まじかよと確認すると全然おわってなかった。クソほどもおわってなかった。

我々はこれを完成品とは認めない。って初めて言った。作業を続けるルーミーと私をみながらまた誰かと電話を続ける女子高生。すごい。

地面もよくみたら、草刈りの度合いが違いすぎてまだらになってた。よく一週間作業できたなルーミーよ。

 

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カレンデュラはこんな風にして使う。

 

○やっぱりうるさい問題

こんな感じで日々肉体労働と早起きに勤しんでるせいで、夜はさっさと寝たい。しかし初日だけだと思っていた電話は連日続いていた。「電話をやめてください。電話をしたいのなら食堂に行ってください。」を仏作文しているところをホストにわざと見つかり事態が発覚。続けるようならホストからの忠告になるそうだ。それはやだなぁ。

 

 

○そして土日へ

金曜夜、彼女たちはどっちかの家に遊びに行くためここを離れるらしい。迎えにきた母親と彼女たちを笑顔で見送ったあとガッツポーズをキメるホストママ。今日はお祝いよと言わんばかりに肉を焼くママ。ワインをガンガンあけるママ。どんだけ苛立ってたんだ。

ここ一週間の悪行三昧はやはり目に余るらしく、日曜に保護者面談が行われるらしい。

すこぶる平和に土曜日を過ごし、日曜夜、彼女たちは帰ってきた。ホストの子供を厩舎に避難させ事の成り行きを見守る我々。外に出れない苛立ちから靴紐をかじる羊、反抗期を迎えるロバ、乗れない自転車を押せとせがむ子供。

緊張の一瞬だ

ちょっとそこ座りなさいとばかりに、テラスで話し合うホストと母親。

遠目から見ても、その横に座る女子高生たちは明らかにしょぼくれていた。

とおもってたら以外にもブーたれてた。

一通り話も終わり、おもむろに電話を取り出すホスト。おそらくもう一方のご家庭にお電話しているのだろう。

 

結果的に、その電話先のお宅とはお話がこじれたらしく片方が帰ることになった。

残った一人はちょっと残念そうだったけれど、まあしかたないかな。

 

○そして下山へ

 そしてなんだかんだあったあと無事に3週間終え、下山してまいりました。

いろいろあったのだけれど、またもう一度帰ってこようと思えるほど楽しく過ごすことができました。

留学といっても、自分が住んでいる町以外に愛着を持つにはいろいろ障壁がある。言葉とか時間とか。でもこうやって同じ釜の飯を食べ、生活を共有することで、ここまで愛着が湧くものなのですね。

 

それと、久しく忘れていた自然の贅沢さみたいなものを思い出したんで、それも書いておきます。

 

下山して観光したボルドーのごはんは美味しかっけだけど、やっぱりみんなで食べたほうがいいな。なんて思ったり。

でもワインは流石に美味しいな。なんて思ったり。

 

 

workawayはじめました②

働き始めて2週間ほど経ちました。

 

○おすすめないポイント

休みない

働く先が農家、しかも動物を扱う農家なので、あたりまえですが定休取りづらい。

土曜日曜は平日に比べて比較的穏やかですが、我々と同じように動物も毎日ご飯を食べくそをして寝るので、そういったルーティンワークはやります。

私なんぞは基本的に草刈り専門の人みたいになってたので動物を扱うほど厳しくはないですが、やっぱり草だって土日に成長をやめてくれないので、必要ならば日曜日だって働くし、朝6時から働くのですよ。

 

遊びに行けない

基本的に農家は主要な都市や公共交通機関から離れたところに存在してます。故に休みを取れたとしても、隣町までちょっと観光しに行くのは車がないと難しい。ホストの都合もあるので、おいそれと頼むわけにもいかない。最寄り駅まで片道20分だとしてもドライバーにしてみれば往復40分だもんね。まあわかる。

私の場合はラッキーなことに、

最初の土曜日はトゥールーズ(ホストがそこで1日仕事だったため)

次の土曜日はオーシュ(買い物ついでに)+湖ピクニック(暑いから)

を散策することができました。

総じて、時間が読めない・自分の時間が取りづらいのは確かだった。

 

 

 

○オススメポイント

異世界楽しい

どこをどう切り取っても絵はがきみたいなところで毎日を過ごすこと自体かなり満足度が高めでした。なんだかんだでお外大好き。土の上を歩き、風の匂いをかいで、日陰でお昼寝するのがこんなに贅沢なことだったとは。

羊抱っこしてお昼寝できるなんて夢にも思ってなかった。最高でした。

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動物かわいい

とにかくいろんな動物がいる。ホストがシャレで”サファリパーク”なんて言ってたけど、紛れもなくサファリパークです。

当たり前だけれど、奴らもいろんな性格がいて、毎日彼らなりにいろんなことを伝えてくれてました。最初は物珍しげにやってきたロバ達も次第に私の方を見向きもしなくなったり、ハグを要求してきたり。これは1日2日ではわからない。短期間では味わえなかったよさかなと思う。

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ロバくそかわいい

 

友達できる

ホストとはあくまで使役の関係だったりするので、仲良くはなれど多少の線引きは必要ですが、一緒に働く人たちはいわば戦友のようになるので、めちゃめちゃ仲良くなる。時に共に汗を流し、時に愚痴り、時にビールを飲みながら過ごした時間はかなり濃密だったと思う。もしこの同僚とソリが合わなかったら、私は確実に3日で離れてた。

私がきた時にいた同僚はフランス人、アルゼンチン、オーストラリア人で、このうち、アルゼンチンとオーストラリア人3人で過ごすことが多かった。アルゼンチンの彼女は先に旅立ってしまったけれど、またいつかどこかで会えたらいいなと思う。

 

他にも、語学面で伸びたりとか、ホストと子供たちと仲良くなれたりとか、猫にうざがられたりとか、ハエにたかられたりとか色々ありましたが、総じて楽しかったです。

あと1週間、どうにか乗り切りたいと思います。

 

workawayはじめました①

なつのしゅくだいとして、workawayをはじめました。

workawayはベッドとご飯を提供するホストほ一日5時間ぐらいの労働を提供するゲストのマッチングサービスで、仕事内容と国も多岐にわたってます。

 

わたしがホストを探す上の条件としたとしたのは以下の通り

・中央もしくは南フランス(普段北のほうにいるから)

・フランス人の家庭()

・農業系(日本での卒論のため)

・6月中に受け入れてくれか(旅行の都合上)

・動物がいるところ(かわいいから)

 でした。

 

 

探し始めたのが5月後半からだったんですが、まあめぼしいところはどこもいっぱい。

みんな夏休みだしね。そして10件ほどコンタクトをとった結果、いまここにいます。

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化粧品用のロバのミルクとハーブを育てている農場で、広大な敷地に子供2、猫いっぱい、犬1頭、ロバたくさん、子羊2匹その他いろいろの盛りだくさんのところです。

ここに20日間ほど滞在予定でがす。

 

 

 

DELFうけてきた

語学学校での1学期も終え、待ちに待った夏休みの前にDELFを受けて来ました。

 

 

 

www.delfdalf.jp

 

 

 

受けようと思った理由は、自分の習熟度を測る・資格を得たいなどではなく、

合格証に受験地が入るから。

かっこよくない?フランスでとったDELFって響き。本場って感じ!

 

で、今学期のクラスわけの結果と記念受験だったためB1を受けて来ました。

ちなみにB1こんなかんじ

DELF B1レベルでは、使用者は自立可能になります。やりとりを維持すること、議論を理解、継続し、自分の見解や意見を述べることができます。日常生活の予期せぬ状況にも対処できます。

ヨーロッパ言語共通参照枠では、B1レベルの使用者が以下の言語的課題を達成できるとしています:

 

 

理解すること

聞くこと

仕事、学校、娯楽で普段出会うような身近な話題について、明瞭で標準的な話し方の会話なら要点を理解することができる。話し方が比較的ゆっくり、はっきりとしているなら、時事問題や、個人的もしくは仕事上の話題についても、多くのラジオやテレビ番組の要点を理解することができる。

読むこと

よく使われる日常言語や、自分の仕事関連の言葉で書かれた文章なら理解できる。起こったこと、感情、希望が表現されている私信を理解できる。

話すこと

やりとり

当該言語圏の旅行中に起こりやすいたいていの状況に対処することができる。例えば、家族や趣味、仕事、旅行、最近の出来事など、日常生活に直接関係のあることや個人的な関心事について、準備なしで会話に入ることができる。

表現

自分の経験や出来事、夢や希望、野心を簡単な方法で語ることができる。意見や計画に対する理由や説明を簡潔に示すことができる。物語を語ったり、本や映画のあらすじを話し、またそれに対する感想・考えを表現できる。

書くこと

書くこと

身近で個人的に関心のある話題について、簡単でつながりのある文章を書くことができる。私信で経験や印象を書くことができる。

 

http://www.delfdalf.jp/b1/b1_jp.htm

各セクション25点×4=100点満点で、合格点は50点。

一見低そうだけどいやー、できる気がしないね!

 

 

○対策したこと

特にないです。

というのも、

試験日:5月18日(筆記・リスニング)/22日(口頭試問)

期末試験:5月15日~19日

だったためスーパー忙しく、また期末の内容も(当然ですが)かなりDELFの内容と重複していたため、これといってやったことはありません。学内の図書館で対策用の本を借りに図書館に行ったのが、15日(月)という意識の低さには呆れて物も言えませんね。

事前の模試では、Comprehention d'orale (リスニング)が驚異の9/25点だったので、口から泡を吹きました。これで受かるにはComprehantion d'ecrite (リーディング)が満点ペースじゃないと追いつかない!

語彙がない 耳が慣れない わからない

語彙がないので、そもそもの話題について行けない

話題がわかっても話が早すぎるので展開について行けない

展開がわかってても問題になっているところだけが聞けない

夏休み中になんとかできたらいいとおもいます。

 

Production Orale (スピーキング)だけは、休日に友達に泣きついて本番形式の練習をしてもらいました。

 

○本番当日

集合時間から遅れること10分、試験官数名が入って来ました。入り口で一人ずつ点呼とIDチェックがはじまり慌てるわたし。たまたまチェック係が担当の先生だったので合間に聞いてみた。

私「身分証明書って学生証でもいい?」

先生「いや、今日はパスポートないと受けれんよ?」

私「まじで?わすれたわ」

先生「受験票に書いてあるから、ないと入れられないよ」

 

ここはフレンチルール適用されないのね!

いやー試験会場家の前でよかった。

入場するとき「わたしは、あなたのこと知ってるんだけどね。ごめん」と言われたので苦笑いしておきました。読まなかった私が悪いんですけどね。

 

○試験内容

リスニング

よく覚えてない

ただ問題集でやっていた物や授業で扱っていた教材に比べてややスピードが遅かったので、いつもより拾える単語が多かったかな・・・?レベル

ただのdiscrimination(チェック形式)なら簡単だけども、途中途中に文章で答えを書かせる問題もあるせいで、まともに解けば時間が足りず、皆目検討もつかないと回答時間が余るという数学のテストのような状況になる。今回はギリ余らず。

 

リーディング

2パート

1つめは、4つの選択肢の中から最も条件に合う物を探す問題。

今回は、本の好みと書籍の紹介記事(短い)。条件は本の長さや、扱う題材、受賞作かどうか等5つほどある。丁寧によんでいけば大丈夫。

2つ目は長文読解。題材は傷物野菜の販売方法についてだった。これもdiscrimination とphraseのミックス。特に練習等はやらなかったけれど、リスニングのボロ雑巾具合に比べれば回答に自信が滲む。多分字も違ってた。

 

ライティング

近頃返された作文の添削があまりに多く、やや自信を失っていたパート。

よくよく見直すと、助動詞や単純なスペルミスなんかのおっちょこで失点していただけで本当はちゃんとかけるんじゃないか説を証明するために、早めに書き上げて見直しにあてる。はずだったのだけれど、存外にきっちきちの時間で書きました。

自分の意見や考え をきちんと示すことを重要視されると風の噂で聞いたけれど、本当なのかしら。

今回のトピックは『外国語パートナーマッチングサービスの利用者の声』

こうやって書くといかがわしい(原題: le voix du tandem linguistique )

 

スピーキング

面談15分間+準備時間10分=25分

3パートに分けられる。面接官が時間を測ってくれ

いきなりメモを準備しだしたから何事かと思ったら「これは普通だからね!」だって。ほんとかな。全体的に試験管はフレンドリーだった。

①自己紹介(準備なし)

ある程度の自己紹介をして、それについて面接官がいくつか質問をする。

名前・年齢・職業・家族構成・フランスの滞在期間について

なんかを行ったところで、どうしてフランス語を学ぶのか?なんかを聞かれた

 

②ロールプレイ(準備なし)

机の上にいくつか紙を並べられ、そのうち2まいを引く。

お題・シチュエーションが書いてあり、黙読後2枚のうち1つを選ぶ。

私のお題は

あなたはレストランではたらいてますが、フランス語を上達させるために学校に通いたいと思ってます。でもボスは反対してるので説得してください。

だった。なんだそれ。学業の自由だと思う!

さっきまでフレンドリーだった試験官も役になりきるのでやや怖い。結果的には金銭補助をいただくことになった。

 

③プレゼン(準備あり)

このパートは事前に10分間の準備期間がもらえる。

試験会場に入る前、試験準備室で②と同じ形式で1つ記事を選ぶ。10分の間に記事を黙読し、下書き用紙を使って下準備をする。

試験会場に入ったあと、その記事について説明し自分の意見を述べ、試験官からの質問を受ける。

 

最初この記事を引いた時、2つともタイトルの意味が全くわからなくて、頭の中ではゴングが鳴り響いていた。それでも10分かければおおよその意味は掴めるもので、なんとか「携帯・車・運転中・仕事・責任・事故」ぐらいのキーワードだけを引っ張り出してこねくりまわして、説明をした。

論理だてて話すときに必要なこと(まず初めに、次に、なぜなら的なやつ)があやふやなまま出かけてなるだけシンプルにシンプルにいようとすると、脳内迷子になりやすいのでおすすめです。

 

試験後たまたま近くを通った担任に、オーラルの試験で大事なことはわからないから黙るのではなく、わからないなら試験官に尋ねてなんとかわかろうとする姿勢だといわれました。なんで試験前に教えてくれなかったかな。

 

○結果的に

まだ結果もでてないのでなんとも言えませんが、次回頑張ってB2といわずC1取れたらいいなと思う反面、来学期終了時に、どうしてそんな大きいこと言ったんだろう…と深く後悔する自分の姿もよく見えるので、この想いではそっと胸にしまっておきたいと思います。

 

 

 

あいさつはたいせつ

○フランスの礼儀作法

日本でフランス語を勉強してる際に口を酸っぱくして言われたのは、「フランスでお店に入るときは必ず挨拶してね」という旨。そうじゃないと客扱いはしてもらえないよ。なんていわれても、想像できないものは知識として置いておくしかない。空港くるまで完全に話のネタとして使ってた。

で、

いざフランスに来てみるとまあその通り。

こちとら日本人だからと突っぱねて挨拶しないと雰囲気がいっぺん。特に個人商店になればなるほど、挨拶なしでお店に入ろうものなら「やだこのひとこわいなに」視線をビンビンにかんじました。そんなに肝っ玉も強くないので早々にカルチャーを改めることにしました。

○先制攻撃

フランスでお客さんでいたければ、常に先制攻撃をすることを求められます。あそこは共和国ではなく戦場なのです。やられなければやられる。血で血を洗う国。それがフランスです。

みなさん日本でバイトの経験あります?そこでの事前研修でまず一番最初に習うのは「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」with 笑顔だったはずです。また客の立場でお店に入る時しかり。深夜眉毛も書かずにコンビニに行った時なんて「ポイントカードないです」以外の言葉を発さずにお店を後にすることだってよくあります。

ところがフランス。

挨拶の第一声は客からが基本。まあそれでもお店の人だからテンション高めにボンジューしてくれるけど、先制攻撃するしないにより対応に明らかな差がある。先ほど個人店ほどその傾向が強いといったけれど、大きなスーパーのレジのおばちゃんだって油断してはいけない。こちらは常に先制攻撃を求められるのです。前のお客さんの会計が終わって別れ際の挨拶が終わったのを見計らって「ぼんじゅー」。ちょっとでもタイミングがずれたり照れを見せて、相手に聞き取ってもらえないと一巻の終わりです。

常に戦場であることを意識しなければなりません。

もちろん会計が済んだとしても気を抜いてはいけません。去り際、自分の会計が終わってから、レジの人の意識が次に行く前に「おーゔぁー」を言わなければなりません。もちろんセルフ袋詰めです。周囲への意識の配り方がキモです。これを言語のわからないままにどうにかするのはかなりきついのです。後ろの人からの「早くどけよ」の視線か、店員さんからの「挨拶もできないのか」の視線。このどちらかは確実に被弾するので覚悟を決めていきましょう。

それと、何をやってもらうにしたって無言でいるわけにはいきません。語尾には「しるぶぷれ」をつけましょう。商品名を読むのに必死になって忘れた結果、いつまでも放置された挙句「まだ出してなかったっけ」とされることもあります。

○お店と客の関係

世界中どこをみても道楽として働いている人の人数はそう多くないと思います。日本とフランス、どちらもそんなに働きたくないとしても、どうしてこうも接客態度に差が出るのか。思うところがあるのは客に対しての考え方の違いです。

日本で少しでも働くとよく目にするのは「お客様は神様です」の文言。つまりお客様のおかげで商売が成り立っているのだから、できるかぎりサービスの質を高めよう。という心持ちで働いているのだとおもいます。お店はお客さんのためにしつらえた場所だからそこにやって来てくれたお客さんに対してようこそおいでくださいました。となる。

一方でフランスは「客のために働いてる」印象が強いです。お客がくるから働いてやってる。求められているからサービスを提供する。だから必要ない愛想はばら撒く必要がない。だから挨拶しない。そう考えると結構合理的!あくまで客は自分の家にやって来た人だから、客人が「ごめんください」というのが自然だろう。という予測です。そういえば「お店のカード」も"la carte chez nous"っていうし

 

それでもフランス人は基本的にはとてもフレンドリーなので、人と人の血の通ったコミュニケーションをとった時は笑顔を振りまいてくれます。だから日本以上に「こんにちは」「ありがとう」「さようなら」が大事なのだろうなと思います。去り際にちゃんとありがとうというと、さっきまで仏頂面でレジ打ってたおねえさんも可愛く微笑んでくれます。日本のように相手に不快な思いをさせないように全力注いでる結果全員が一律の対応をする接客もいいですが、あくまで人が働いてることを感じさせるフランスの接客もそう悪くないような気がして来ました。

 

ちなみにこの客先制挨拶の文化は、ーロッパで広く使われているものらしいです。イギリスで困った話はどこかで。

 

全然関係ないですが、マルシェの球根野菜やさん

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○あいさつのバリエーション

挨拶関連でもう一つ。挨拶の文言と時間がかなりダイレクトに関係しているの驚いた。

英語でも日本語でも会った時の挨拶なんかは

朝:Good morning

昼間:good afternoon

夜:good evening

まとめて: Hi

なんて教科書で習いました。この辺はまだわかる。

単語帳なんかだと去り際は「オーヴァー/Au revoir」もしくは「あびえんと/A bientot」で統一されているきがするんですが実際そんなことなかった.

例えばクラスの終わり。

週一の授業の教授に挨拶する場合:A demain(また明日)

明日も会う教授の場合:A la semaine prochaine(また来週)

火曜日に会う場合:Au mardi prochain(また火曜日)

ここまでもまだいい。

週末を挟む場合:Bon week-end (良い週末を)

休暇を挟む場合:Bonnes vacances!

午前中の授業終わり:Bon apres-midi

これが特に会うシチュエーションが決まってないとさらに複雑。

共同キッチンで会った友人がご飯を作って部屋に帰る時(別れ際): Bon apetite

夜共同キッチンで会った友達がお皿洗って部屋に帰る時(別れ際):Bon soiree

いくらあっても語彙が足りません。何が正しいのかもよくわからない。現在の時間と相手の次の行動、そして相手と次回いつ会うのかというのを意識した挨拶なんてしたことないから。しかも大抵このうち複数を組み合わせてくるから厄介で、いつも「あっ」だの「うっ」だのなって途方にくれてます。別れ際だと待ってくれないし。