2018年度 就職活動 所感

 

私は今ネットカフェの一室でよつばととアカギを読み飽きている。特に宿がなかったり特段大きいパソコンが必要なわけではないのだ。ちょっとだけ大きな山場を潜り抜けたご褒美としてただ何となく来てみた。何杯目かのカルピスソーダでおなかもたっぷたぷになって、さて帰ろうかなと思った矢先、

3時間パックから深夜8時間パックに移行してしまったのだ。

ネットカフェなんて、漫画と映画がなければ中途半端な個室だ。どことなく落ち着かない。本当は今すぐかえってお風呂に入って寝たい。でも8時間パックだしな。

 

だから私は忘れかけていたブログを今こうして書くに至っている。

 

 

帰国から

2017年1月4日に始めたフランスへの留学は、2018年1月2日に幕を閉じた。もともとボーナスステージだと思っていただけあり、留学中は何をやってもたのしかった。忙しいながらも自由な時間がたくさん持てたこともよかった。あとパンも野菜もおいしかった。もっと肉の部位に詳しくなりたかった。

そして帰国直後、あーだこーだと思いを巡らせていた中、帰国一番に食べたのはコンビニのおにぎり(こんぶ)だった。本当においしかった。でももうチーズは恋しい。

そして1月10日。

荷物整理等等をやっつけ、いざ北の地にカムバックしてきた。留学前は時系列がおかしなことになっていたため、「ここの雪をみるのもこれで最後か…」などと感傷に浸っていたが、普通に豪雪が迎えてくれた。なんなら普段より余計に降ってます。寒かった。

 

そして手にはスーツと黒カバン。

そうだ。就活が始まるのだ。

 

就活ってなによ(1月)

正直ほかの大学や、大学の就職センターに頼らない人たちが一体何をやっているのかほとんどわからない。だって本当に隔離されているんだもの。

私の就活は学校のガイダンスから始まった。

厳密にいえば昨年4月のロンドンキャリアフォーラムに参加しているので、一応スタートはしている。といえばしているんだけど、結局あの場で手に入れたものといえば

”ロンドンは値段と味のelastisityが極端に弱い&まずい”

”私にはまだはやい”

”売れないキャバ嬢って本当につらい思いをするんだな”

の3点しかないので、なかったこととします。

学校に来てくれる企業の情報やtipsなどがたくさん載った冊子を手渡され、なんかわかったようなふりをしていたが全然わからなかった。ぐらいのことしかわからなかった。

それからあれよあれよという間に説明会ラッシュが始まってくる。カレンダーの日付を毎日確認する日々がリスタートした。

 

 

年増の就活はどうするべきか?

正直に言えば、私の就活は人よりもハードモードなはずだ。というのも現在の大学4年生と比べて片手でやや足りないぐらいは年上だからだ。就活の2文字をさっきかけるようになった私としては、この先どう立ち回るべきなのか正直検討もつかなかった。だけど知らなければならないことがいくつかある。自分の敵となる存在・人事だ。

説明会に来る人事の人は、ほとんど二度と会うことはない。でも彼らは企業の人事なのだ。彼らについて知っておいて損はない。だから集団での質問タイム終了後にそっと寄っていってこう聞いた。

「年齢に関してどうお考えですか?」

この質問に対して「うちは全く問題ありませんよ!」と答えた企業は残念ながら脈は薄い。それはあくまで建前で。説明会は企業自体のPRも兼ねているのだから、取る気のないやつの心象を下げる理由がない。一方で「どんな理由で遅れたんですか?」と聞いてくれた企業は、そこそこ乗り気かもしれない。理由次第、もしくはそこから得られたもの次第では好意的に見てくれるかもしれない。なにより一個人として扱ってもらえた気分になった。気分だけだけど。

 

就活ごっこ(2月)

1月も後半になり、ようやくESというものを書き始めた。マイページを開き、名前住所学歴なんかを埋めていく。そこでふと手が止まる。

「あなたの将来やりたいことはなに?」

「仕事をするうえでなにが大事だと思う?」

「学生時代何頑張ってきたの?」

ヨーグルトのような脳みそを振り絞ってみても”お花屋さんがいいともう”以外の答えは出てこなかった。この質問の意図がわからない。

こうやって好きに書き散らしている文章だったら別に何を書いてもかまわないだろう。途中で今日の腸の調子を書いたって誰も怒らない。多分企業も怒らないだろうけどゴミ箱いきだろう。

現代っ子なのでわからないことはグーグル先生にも聞いてみた。するとやはり御大、模範解答をご存じだった。しかも企業別合格ES?すげーじゃん!

意気揚々とコピー&ペースト&こねくり回しを繰り返す。が、送信ボタンに手をかけたところでハタと立ち止まった。

結局このESはどういう目的で書かせてんの?

話のネタ?文章力?アピール力?

就活を終えた今でも、なんとなく謎のままだ。

 

この時期になると、周りの”就活強者”が少しずつ頭角を現してくる。具体的に何が強いのだろう。多分圧だとおもう。ももクロでいうあーりん。

 

 

(つづく)

la saison de l'enfer

地獄の季節

enfernm (opposé du paradis) hell n
Selon certaines religions, une vie de péchés se terminent immanquablement en enfer, dans la souffrance.
According to some religions, a life of sin will inevitably end in hell and suffering.

http://www.wordreference.com/fren/enfer

 

1週間のバカンスも明け、地獄の季節やってきました。テストです。

学期の真ん中あたりということで、だいたい全ての授業がこのあたりにテストを組んでくるんですが、今回は幸か不幸か全授業がバカンス明けの週にテストを設定してきました。

つまり、1週間全ての日にテスと。まさに地獄。一人ぐらい配慮してよ。

 

記憶力ってどうやったら

つくんですか?

ねえみんなどうやって単語覚えてるの・・・?

もうとにかく単語を覚えるのが苦手。ほんでテストがほとんど単語暗記系ばっかり!悲しいぐらい定着しない!一度見たら絶対忘れない頭になればいいのに!

というのも、言語の授業ってかなり脈絡がない。同じテキストの2行でまるで違う話をしてたりする。さっきまで穴掘ってたのに急に宇宙にとばされるような。だから同じ単語を繰り返し見ることがない。故に定着しない。言語のレベルが上がっちゃったもんだから、出てくる単語がおまえそれいつ使うんだよ的なものばかり。

 

 

ちなみに今日覚えた動詞はenjamber (またぐ,踏み越える)です。

 

 

 

鍵無くした

そのテスト準備で死ぬほど時間ない中、部屋の鍵をなくしました。

寮の中は比較的安全とはいえ、不在時にフルオープンは流石に不用心。でも家を出ないとテストには間に合わない。でも鍵ないし。どこだよミニオン

自分のだらしなさにこんなに殺意がわいたのは小学校の時のプリント出し忘れで父親を路頭に迷わせた以来でしょうか。

帰ってきたら泥棒に入られて部屋ぐっちゃぐちゃだったらどうしよう!でも今旅行の余波とテストを言い訳に部屋がカオスだからぱっと見入られたかどうかわからない!脱ぎっぱなしのブラとか恥ずかしいから入ってきてほしくないなぁ!

結局ええいままよと遅刻ギリギリの時間に教室に向かい、速攻で帰ってきてました。ブラジャーはかわらずそこにいました。よかったです。

次のテストの準備に費やそうと思っていた昼休みも部屋中を捜索してたらいつの間にか終わってるし、そのおかげに部屋がやや綺麗になるし、結果ノートも見ずに鍵も見つからず再び部屋を空けることに。

 

結果的にテスト前におもむろに部屋の掃除し出しちゃうやつになってしまった。

 

というのが、

私の言い訳です。

今日のテストは双方ボロボロでした。ご査収シルブプレ。

帰ったらフライパンの中にいなすった。なんだそりゃ。

あしたもあるのでがんばります

 

 

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ええっとこれはなんだっけ

九月早っ!

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いつのまにか9月がふっとんでましたね。ちょっとしたタイムリープだ。

 

◉クラス上がったよ

ヨーロッパにあるメジャーな言語は、習熟度別に共通のレベル分けが存在してます。

A1 学習を始めたばかりの者・初学者
  • 具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることもできる[1]
  • 自分や他人を紹介することができ、どこに住んでいるか、誰と知り合いか、持ち物などの個人的情報について、質問をしたり、答えたりできる[1]
  • もし、相手がゆっくり、はっきりと話して、助け船を出してくれるなら簡単なやり取りをすることができる[1]

 

B2 実務に対応できる者・準上級者
  • 自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的かつ具体的な話題の複雑な文の主要な内容を理解できる[1]
  • お互いに緊張しないで母語話者とやり取りができるくらい流暢かつ自然である[1]
  • かなり広汎な範囲の話題について、明確で詳細な文を作ることができ、さまざまな選択肢について長所や短所を示しながら自己の視点を説明できる[1]

     

ヨーロッパ言語共通参照枠 - Wikipedia

 

例えば「あたいオランダ語はA1よ」ってなるとオランダでギリギリ飢えはしのげるレベル、「ギリシャ語はB2よ」となると、ギリシャで食い逃げの言い訳を語ることができるわけです。

 

私の通ってる言語学校も例外ではなく、A1からC2までの6レベルで分けられクラスが編成されてます。入学した最初の学期にはクラス分けテストや各種資格の証明なんぞが必要なのですが、それ以降の学期はよっぽどのことがなければ一つ上のクラスに上がることができます。

わたしもことなきを得て、無事にB1からB2に昇格することができました。やったね!

 

◉B2やばい

 

クラスメイトも担当教諭も心機一転。期待と不安と眠気を携えてようやく1週間。

 

まずい。

これはまずい。

 

まずクラスのレベルが高い。聞けばみなさん本国でフランス語専攻してきただのプライベートチューターつけてただの働いてだだの。私のようにぬるっと上がってきた人はほぼいませんでした。

まず単語の量が圧倒的に違う。みんな知らない単語いっぱいつかってる。なにそのどうししらないようなんかネイティブがよく使ってるやつだけど口からは出てこないやつだよこわいこわい。休み時間でも普通にフランス語話してるよ!休み時間って休むもんじゃないのみんな日本語しゃべろうよやだこわい。あと先生が遅刻に厳しい!レベル関係ないけど!

せまりくる恐怖に苛まれながら、クラスメイトとの圧倒的な差をどうにか埋めようと単語をちまちまやってますう。こわいいいい!

 

 

◉英語忘れてきてる

夏休みも終わったので久しぶりに友達にも会えました。夏休みの思い出やら最近の出来事なんかを話すのですが、以前よりも圧倒的に言葉が詰まる回数が増えた。

日常生活に出てくる表現は圧倒的にフランス語の方が早いのだけど、そこまで早いわけでもないので英語が追いついてきてしまう。しかし口は一つで意識は止まらない。排水口に流れるパスタがごとく言葉がつまり、口をパクパクするするばかり。結果周りに不穏な空気を漂わせてしまうのです。

その場に日本語話す人がいるとこれがみつどもえの様相を呈するのでさらにひどいことになります。もうなんだっけ以外言えない。

フランス語の上達を喜ぶ一方で、圧倒的に使う機会の多い英語がしぼんできてるのは悲しいことです。日本語が残念なのは元からですが、それもどうにかせねばならない。

何かを話そうとするとき脳の動きは

イメージ>イメージに対する説明>適切な説明の選択>発音

のステップを踏んでると思うんですが、この説明のステップが過剰に動いてる感じがします。いろんなところから引用を持ってくるせいで、どれが一番いいのかの機能がオーバーロードした結果、発音までうまくいかないんでないか。とおもってます。

今は言語野の面白バグだとおもって楽しもうと思ってます。

 

例)

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フランスのしいたけ(1位)

Champignion(2位)

Mashroom(同率2位)

 

例2)

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駅前の微妙な祭り(1位)

la soirée à la gare (2位)

night festival (フライングにより失格)

 

 

 

かばんぱんぱん

 

旅人はどこまで分け与えられることができるのだろうか。

 

たぶんあらゆる宗教において、持てる人が持たざる人に分け与えることは良しとされてたはず。日本語にだって“情けは人のためならず”という立派なことわざがある。今誰かに分け与えたものは、いつか形を変えて自分に返ってくる。だから人に何かを与えることを惜しまないようにと。

 

わたしはこの考えが好きだ。とても美しい生存戦略だと思っている。
自分が困窮するほど分け与えるほど人間ができていないけれど、余っている分を足りない人に差出せるぐらいの心持ちでいたい。ものを失ったことより、誰かの不足を補える方がずっとずっと幸せになれる気がする。

 

一方で私は現在旅行者だ。

自分の面倒をみてくれる人はほぼ存在しない。だから知恵を巡らせてなるべく小さく必要なものをまとめて持っている。やれと言われればコンビニ袋一つで旅行することだってできるけど、それをしないのは何かあったとき自分を守れるのは自分自身しかいないからだ。安全と健康は大枚払ったところで100パーセント確保できるわけではない。だから万一に備えて、今使わないようなダウンジャケットだって持ってる。ユニクロダイソーありがとう。

 

件の彼女は、とても身軽だった。
多分30リットルぐらいのバックパックを背負って、2年ほどヨーロッパを旅しているらしい。私より少し歳が上だが、とても若く見えた。

彼女は身軽が故に、いろいろ持っていなかった。
携帯は何世代も前のiPhoneでしょっちゅう熱暴走を起こしていたし、もちろん現地の通信手段なんて整えていなかった。数日前に洗面用具を無くしたらしく、シャンプー貸してくれとほぼ初対面で言われた。

最初のうちはわたしも気前よく差し出した。
これから数日共に過ごす仲間だ。赤の他人以上にはよくしてあげたいと思う。あれやこれやと差し出し続けてしばらく、なんとなく違和感を覚えるようになった。

「だって持ってないんだもん」
これは全てのことの免罪符になり得るのか?
例えば作業をしている時、彼女はいつも私に時間を聞いた。彼女は自分の携帯を持っているのに、それを使おうとせず私に時間を聞く。
例えば休憩の時、私が持ってきた水を彼女は特に断りもせず飲んだ。自分のボトルにはまだ水が入っているのにもかかわらず。
例えば通信が必要になった時、彼女は私の携帯からネットを使った。緊急のことかと思えば何か動画を見て笑っていた。

 

果たして私は彼女に分け与え続けるべきなのだろうか。

自分の器の小ささももちろん痛感している。
日本円に直せば全て100円未満のことだ。多分これが日本で起きてたことなら気にも留めなかったことだろう。現にこれを書いている今だって、「おちょこじゃーん!」の一言が止められない。
きっと文化の違いだってあったのかもしれない。彼女は南米出身だ。そういう繊細な価値観がずれるというのはよくあることだ。

でもここは砂漠だ。
生命線である水すら店を訪ねて買わなければならない、普段とはおおよそかけ離れた場所だ。実際に自分の分の飲み水は自分で購入していたし、常に残量を気にかけていた。

そんな環境で私は気持ちよく分け与えることに疑問を抱いてしまった。

一つは、旅人がどこまで人に頼るべきか。


旅人は基本自己完結型であるべきだと思う。誰かを頼る前提ではなく、基本全て自分で賄うのがいい。知らない土地で一人前として扱ってもらうにはやはり二本の足でたってなきゃ。もちろん不測の事態の場合はそうもいかないので、誰かの好意や善意に甘えることだってあるだろう。でもそれはあくまでアクシンデントであり、誰かが助けてくれる前提で動いちゃならない。
世の中には誰かの善意で食いつないで旅行を続ける人たちもいる。私はそれをいいことだとは思わない。善意はあくまで与える側発信のものなのだ。それをアテにしている時点でそれは善意ではなくてもはやおねだりや物乞いじゃないのか。旅行は贅沢なことだ。生きるために物乞いする人たちとはワケが違う。その旅行を続けなければ呼吸ができないのなら続ければいいけど、わたしはやらない。

じゃあ、自己完結するために必要なものはなんだ?と考えると、それは結構人それぞれなんじゃないかと思う。私は致命的な方向音痴なので割とgooglemapが欠かせない。故にモバイル通信は必須なんです。枕が変わるとねれないなら、枕に投資したっていい。健康と安全のためにはきちんと投資すべきだ。
彼女の場合、とにかくwifi環境について人に頼みまくっていた印象がある。サハラ砂漠でもネット使えるのが驚きだけど。モロッコの通信体系がどうなってるかはわかんないけど、少なくとも毎度毎度誰かにwifiないの?と聞き続ける彼女を見て、「そんなに欲しいなら80dhsで一ヶ月4G使えるの売ってるよ?」といったら「それはいらない」って言われた。そんなに四六時中必要ならきちんと投資すればいいのに。モロッコプライスでもご飯2回分ぐらいのもんだから、バカ高いわけでもない。

二度目のネット共有の申し出は無視した。


もう一つは、持っているやつに対しても分け与えるべきなのか。

前のwifiに関してもそうだ。彼女は持っていた。時間を確認する術も、シャンプーを買うお金も、水のボトルだって。でも自分のものを使わずあえて人に頼った。悪気があったのかはわからないけれど、そのバランス感覚がとても気に障った。なぜお前の都合に私が合わせなければならないのか。水が欲しければ10メートル歩いて取りに行けばいいし、時計を確認したけばポッケに携帯入れておけばいい。さすがに女性に向かって髪洗わなくても死なないでしょ?とは言わないけど、お気に入りのブランドのやつを買うまでの繋ぎとしてならお前にくれてやるぶんはない。
そうやって自分のものを出し惜しんだ分だけ、私には彼女が浅ましく見えて仕方がなかった。

本来ならそのあたり全部目をつぶって、「なんであれ困っているなら手を貸そうじゃないか」としたいところだった。あいにくそこまでは人間できていなかったみたい。精進するね。2世紀後に。「私獅子座だからわがままなの」とか言ってたけど、三十路過ぎたらそういうのやめない?

 

わたしも50リットルほどのバックパックを半ば体力にものを言わせながら担いで回っている。いつ無くなっても一晩泣いて済むものしか入れていないと常日頃豪語しているけれど、果たしてこの中にどれだけ人に差出せるものがあるのかはわからない。

 

今日はgoproの部品がボッキリ折れたので、一晩泣こうと思います。

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泣いてます。

いろんなものを見に行こう。

そんな安直な思いつきで始めたこの旅行。

 

今日現在、2度目の旅行の真っ最中。この度最大の難関の一歩手前というところです。

 

意外と河口がが好きだということに気づいたり

ずっといきたかった大陸の端っこはロマンしかなかったり、

さかなのしおやきは万国共通ではないがうまいと気づいたり、

しばらく喋らないと口が動かないことに気づいたり

やっぱり湿気はつらかったり。

 

今回の旅にはちょっとしたテーマがあって、それは

昔のヨーロパ人たちは外の世界をどう見てたんだ。ということを感じに行こう。というものです。

陸の終わりを彼らはどう見てたんだろう。

ちょっと先に見える大陸を、彼らはどんな風に考えててんだろう。

 

私は普段島国に住んでいるせいで、

ナチュラルに”外人”=よその国に住んでいる人

という図式を頭に置いていたけれど、ヨーロッパではそうもいかない。

あの狭い狭い西の端っこの陣地合戦で、世界の覇権を争ってた。

どこまでいっても地続きな、地面に白い線があるわけでもないボーダーを常に意識しているヨーロッパ人たちは、物理的に外の世界をどう見ていたんだろう。

 

なんてことは考えていませんが。

 

明日は朝から、西ヨーロッパの南端から海峡を渡ってアフリカ大陸にいきます。

ヨーロッパでの、「英語できればなんとかなるだろう」的な補助輪付き旅行とは一味違うのだろうな。

体は正直で、とても緊張しているのがよくわかります。

 

2週間ばかりの滞在ですが、うまく行くことを祈ってます。

 

タパスが美味しかったので今日は寝ます。スペイン最高かよ。

 

 

 

 

 

workawayはじめました③

のんきに考えていた一週間前の自分があまかった。

 ○高校生襲来

stage/インターンシップでやってきた女子高生1と女子高生2。ホストのお母さんは「いい子達なんだけどティーンエイジャーだからねえ」と身構えていたけど、その配慮は杞憂に終わった。悪い方に。

 

 ○くさい

彼女らは着くなり挨拶も早々にタバコを取り出し行ってくるねー!と去ってしまった。我が物顔でデッキチェアで一服かます彼女たちに唖然とした。

何を今更感もあるけれど、やはり高校生に堂々とタバコ吸われるとちょっとドキドキしちゃう。ちなみにフランスだと18歳以下がタバコを購入することが禁止で、つまり吸うこと自体は問題ないんだとか。高校にも喫煙所あるってどういうことなんだ。

まあその甲斐あってか口臭が最悪だった。

 

○はやい

フランス語しばらくやってて、小2レベルのことは聞き取れるようになったと自負していた。が、その自信は彼女たちによって打ち砕かれた。しばらく集中して会話に耳を澄ませても一文字も理解できない。いやこれがナチュラルスピードなんだ。みんな気使ってくれてたんだあああ。と絶望の淵に立たされたわたしの横で、フランス人のホストが一言

「何言ってんのか全然わかんない」

あんたもか。

 

 

○つよい

多分女子高生っていうのはどこの世界でも割とつよいんじゃないかな。

他人のお家にご厄介になっててしかもどこかの外国人が一緒に働くとなったら、そこそこ遠慮とか緊張とかするもんだとばかり思ってた。

人が疲れ果てて寝ている最中、ふたりはベッドの上でキャッキャとお菓子パーティをはじめた。わたしの頭上は放課後マックか。現在午後9時。半分寝かかってる時間にこれは堪える。

それでもね。まあ初日はしょうがないよ修学旅行みたいなもんでしょはしゃぐよねーうふふ。夜中にベッドで彼氏と電話してんのもまあ許そう一日ぐらいは。こっちは休みだけど子供と遊び疲れてんだよねーきみら今日なんもしてないしね!エナジー余ってるよね。

 

そんな風に思えていたのも今日限りのことでした。ちなみに日曜日。

 

地獄のはじまり

月曜早朝

いつもの通り6時作業開始10時作業終了し、さて朝ごはんたべて羊でも追っかけて寝ようかしらとデッキチェアに向かうと、すでに占領されていた。彼女らは今日8時から仕事開始だったはずだ。「暑いから休憩してるのー」

へえそう。その暑い中作業を続けるルーミーをみながらわたしは朝ごはんのパンにジャムを塗ったくった。

羊で遊ぶのも飽きたのでルーミーにことの次第を聞きに行くと、相当ご立腹の様子で「あいつら勝手にいなくなるんだけど」休憩時間なんかに特に決まりはないので別にそれでも構わんのだけど、3人で作業してて黙って一人置いて行くのは如何なものだろうか。

この件の後、堰を切ったように不満と問題がどぅるどぅるしてきた。

 

○イヤフォン問題

彼女たちは、食事とシャワー時以外ほぼ常時マイク付きイヤホンをつけている。傍目から見ると両耳塞がってる系女子だ。そして、誰を見るでもなく話し始める。互いに話している時も時折全くあわない相槌を打つ。最初は頭の中にもう一日の自分が住み着いてるのかと思った。でも、どうやら常時誰かと電話をしているようだ。言ってることはわからないけど、トーンから察するに本当にどうでもいい話だ。どうでもいい話を並行してできるとはなんで頭のいい子なんだろう。

全然関係ないけど、パリについて一番ビビったのは独り言いいながら歩く人。よく見たらイヤフォンのマイクで電話をしてただけだったのだけれど、電車の中でもそんな感じだったから驚いた。大人っぽいのかなぁ。

 

○仕事できない問題

女子高生2に「あいつのやってる仕事楽そうでいいなー」といわれて「じゃあお前朝5時に起きて機材延々押し続けてみろよ」と真顔で答えました。もちろん訳せないのでそういう妄想をしました。

それはさておき同じ仕事になった金曜、カレンデュラ畑の雑草取りと種の採取。なかなか終わらないこちらを尻目に若い女子高生は早々に切り上げる「おわったから帰るねー」まじかよと確認すると全然おわってなかった。クソほどもおわってなかった。

我々はこれを完成品とは認めない。って初めて言った。作業を続けるルーミーと私をみながらまた誰かと電話を続ける女子高生。すごい。

地面もよくみたら、草刈りの度合いが違いすぎてまだらになってた。よく一週間作業できたなルーミーよ。

 

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カレンデュラはこんな風にして使う。

 

○やっぱりうるさい問題

こんな感じで日々肉体労働と早起きに勤しんでるせいで、夜はさっさと寝たい。しかし初日だけだと思っていた電話は連日続いていた。「電話をやめてください。電話をしたいのなら食堂に行ってください。」を仏作文しているところをホストにわざと見つかり事態が発覚。続けるようならホストからの忠告になるそうだ。それはやだなぁ。

 

 

○そして土日へ

金曜夜、彼女たちはどっちかの家に遊びに行くためここを離れるらしい。迎えにきた母親と彼女たちを笑顔で見送ったあとガッツポーズをキメるホストママ。今日はお祝いよと言わんばかりに肉を焼くママ。ワインをガンガンあけるママ。どんだけ苛立ってたんだ。

ここ一週間の悪行三昧はやはり目に余るらしく、日曜に保護者面談が行われるらしい。

すこぶる平和に土曜日を過ごし、日曜夜、彼女たちは帰ってきた。ホストの子供を厩舎に避難させ事の成り行きを見守る我々。外に出れない苛立ちから靴紐をかじる羊、反抗期を迎えるロバ、乗れない自転車を押せとせがむ子供。

緊張の一瞬だ

ちょっとそこ座りなさいとばかりに、テラスで話し合うホストと母親。

遠目から見ても、その横に座る女子高生たちは明らかにしょぼくれていた。

とおもってたら以外にもブーたれてた。

一通り話も終わり、おもむろに電話を取り出すホスト。おそらくもう一方のご家庭にお電話しているのだろう。

 

結果的に、その電話先のお宅とはお話がこじれたらしく片方が帰ることになった。

残った一人はちょっと残念そうだったけれど、まあしかたないかな。

 

○そして下山へ

 そしてなんだかんだあったあと無事に3週間終え、下山してまいりました。

いろいろあったのだけれど、またもう一度帰ってこようと思えるほど楽しく過ごすことができました。

留学といっても、自分が住んでいる町以外に愛着を持つにはいろいろ障壁がある。言葉とか時間とか。でもこうやって同じ釜の飯を食べ、生活を共有することで、ここまで愛着が湧くものなのですね。

 

それと、久しく忘れていた自然の贅沢さみたいなものを思い出したんで、それも書いておきます。

 

下山して観光したボルドーのごはんは美味しかっけだけど、やっぱりみんなで食べたほうがいいな。なんて思ったり。

でもワインは流石に美味しいな。なんて思ったり。

 

 

workawayはじめました②

働き始めて2週間ほど経ちました。

 

○おすすめないポイント

休みない

働く先が農家、しかも動物を扱う農家なので、あたりまえですが定休取りづらい。

土曜日曜は平日に比べて比較的穏やかですが、我々と同じように動物も毎日ご飯を食べくそをして寝るので、そういったルーティンワークはやります。

私なんぞは基本的に草刈り専門の人みたいになってたので動物を扱うほど厳しくはないですが、やっぱり草だって土日に成長をやめてくれないので、必要ならば日曜日だって働くし、朝6時から働くのですよ。

 

遊びに行けない

基本的に農家は主要な都市や公共交通機関から離れたところに存在してます。故に休みを取れたとしても、隣町までちょっと観光しに行くのは車がないと難しい。ホストの都合もあるので、おいそれと頼むわけにもいかない。最寄り駅まで片道20分だとしてもドライバーにしてみれば往復40分だもんね。まあわかる。

私の場合はラッキーなことに、

最初の土曜日はトゥールーズ(ホストがそこで1日仕事だったため)

次の土曜日はオーシュ(買い物ついでに)+湖ピクニック(暑いから)

を散策することができました。

総じて、時間が読めない・自分の時間が取りづらいのは確かだった。

 

 

 

○オススメポイント

異世界楽しい

どこをどう切り取っても絵はがきみたいなところで毎日を過ごすこと自体かなり満足度が高めでした。なんだかんだでお外大好き。土の上を歩き、風の匂いをかいで、日陰でお昼寝するのがこんなに贅沢なことだったとは。

羊抱っこしてお昼寝できるなんて夢にも思ってなかった。最高でした。

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動物かわいい

とにかくいろんな動物がいる。ホストがシャレで”サファリパーク”なんて言ってたけど、紛れもなくサファリパークです。

当たり前だけれど、奴らもいろんな性格がいて、毎日彼らなりにいろんなことを伝えてくれてました。最初は物珍しげにやってきたロバ達も次第に私の方を見向きもしなくなったり、ハグを要求してきたり。これは1日2日ではわからない。短期間では味わえなかったよさかなと思う。

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ロバくそかわいい

 

友達できる

ホストとはあくまで使役の関係だったりするので、仲良くはなれど多少の線引きは必要ですが、一緒に働く人たちはいわば戦友のようになるので、めちゃめちゃ仲良くなる。時に共に汗を流し、時に愚痴り、時にビールを飲みながら過ごした時間はかなり濃密だったと思う。もしこの同僚とソリが合わなかったら、私は確実に3日で離れてた。

私がきた時にいた同僚はフランス人、アルゼンチン、オーストラリア人で、このうち、アルゼンチンとオーストラリア人3人で過ごすことが多かった。アルゼンチンの彼女は先に旅立ってしまったけれど、またいつかどこかで会えたらいいなと思う。

 

他にも、語学面で伸びたりとか、ホストと子供たちと仲良くなれたりとか、猫にうざがられたりとか、ハエにたかられたりとか色々ありましたが、総じて楽しかったです。

あと1週間、どうにか乗り切りたいと思います。