CIREFEのテスト
この時間にきてねーと言われたので9時少し前にオフィスにいくと、長蛇の列。
予想はしていたけど、受付にえらい時間がかかっているようだった。
おで「すんません、この時間に来いって言われたから来たんですけど」
おばちゃん「なんか用紙もってないの?」
私「いや、もってないっす」
おばちゃん「えーなんでよ!記入してもってこないとだめなのよ」
私「でもテストうけねばだから…」
ここで多少たらい回しにされて、パスポートを見せてようやくテストを受けれることになりました。もうしょうがないんだ。全員が把握しているとか、事前ミーティングがあるとか、そういうwell-organizedを期待してはいけないんだ…
なんとか教室に座って、やってきた楽しそうなおばちゃんが用紙を配る。
この人のフランス語が一番わかりやすかった。英語はしゃべれないの…と言われたけど、それでもよくわかったよ!ありがとう!よくきいたらCIREFEの講師の方らしい。納得。名前は覚えられなかったけど、顔は覚えたからあとから言いに行こう。
テストの前にパーソナルデータ(国籍、学歴、家族や収入の有無、こられない日)などを記入する。
おそらくこのテストは語学学校に通う人全員に共通するもので、日中学部の授業を受けているひとや、仕事をしているひとも含まれているのでこういう項目があるのだろう。
記入している途中で先生が「このテストは受かったり落ちたりするんじゃなくて、ベストなクラスを選ぶためのものだからリラックスして!」と。そしてとても励まされる。
テストは10:00〜11:15、問題は3問。
基本的には語彙と文法を見るためのものらしい。
1問目
写真をみてその様子を説明しなさい。(70文字)
今回は家族らしき人たちが食事を楽しんでいる様子だった。
2問目
写真をみて、想像できる会話を書きなさい(150文字)
ただし、一言目は与えられている。
おそらく、「じいちゃん;最近仕事はどう?」
だったので、
娘;○○
じいちゃん;○○
のように続けて書いていく形式。
あとで発覚したんだけど、travailler とvoyager を読み間違えた疑惑が発生。知っているフリしていろんな時制を使ってみたけど、合っている気がしない。
3問目
選択式問題。【環境問題は大事か】か【伝統はrespectされるべきか】のどちらかについての自分のオピニオンを書く問題。これは字数制限なし。
まず、環境問題と伝統を語れるだけのボキャブラリーがない。
つぎにエッセイを書けるだけのロジカルな頭がない
最後に時間が差し迫ってて余裕がない
この三重苦を乗り越えた末に、なんともふわっとした文章を時間いっぱいで提出してかえりましたとさ。
先生も言っていたとおり、良いクラスを選ぶためのテストなのだから気張る必要はないけど、自分の実力をきちんと出すために事前の準備(一度似たような問題をやってみて、セルフもしくは誰かに添削してもらう)はしておいてもいいかもしれない。闇雲に単語集みても、ほしいフレーズは意外と載ってなかった。(それゆえとか、一方でとか、にもかかわらず、とか)
帰っていそいそと自国のフランス語の授業のノートを取り出して復習しましたとさ。
ついてたよレンヌ
<8日から13日までの生存記録>
○眠ったように死んでました。
TGVにのって8日にレンヌに入りました。大荷物抱えてのメトロは怖すぎました。
が、パリに比べて駅がきれい。電車も綺麗。途中で酔っ払いが載ってきたときは若干死を覚悟したけど、それでも大丈夫な感じ。しかし早い。やや酔う。
どうにか入寮したけど、説明やらオリエンテーションが全部フランス語。全然サバじゃない。
しかし一方でこっちのひどいフランス語も結構普通に聞いてくれるのはとてもありがたい。
知らん言語を聞き続けてるのって、想像以上にストレスなんだとおもう。毎晩夜は爆睡してます。たぶんいびきもかいてる。もしかしたら時差ボケかもしれない。
○うまい
普通のスーパーに初めていきました。カルフールさまさま。
基本的に野菜が安い。乳製品が安い。パンがうまい。フライパンがないので、とりあえずは生野菜+スープでしのいでます。が、何の問題もない。どうしたものか。
○適当
多分フランス語において、well-organized って言葉は無いんだと思う。って言うぐらい事務仕事は適当。そして煩雑。
CAF(住宅手当)やら保険やらBanqueやら、とても煩雑&適当!
金曜日にもらえますよと言われたStudent IDは未だもらえず。
自国の留学生への対応がほんとに神がかっていたんだなというのを再認識する。
繰り返していうけど、それでもこちらの適当なフランス語をなんとか理解してくれるのでとてもうれしい。なんか通じた気になる。
CAF/保険/CIREFEのすてきな対応については今度記録に残す。
これは後世に残すべきものだ。
ついたよパリ④
○さむい
ほんとにさむい。部屋の中の無駄な機密性のせいで全くわからなかったけどほんとにさむい。
よくみたら池凍ってるじゃないか!鳥あるいてる!
日本の東北地方に長いこといたものですから、寒さなんてものは隣の家の幼なじみみたいなもんでしたの。純朴少女だとおもってたの。
あいつ都会に出た途端に染まってしまいやがった。着ていたものでは太刀打ちできずにやむなく一時帰還。風邪も若干ぶりかえす。
○オルセー美術感
駅舎を改装した建物ってぐらいだからとんでもなく入り組んでるんだとおもったら、圧巻
なんだろう。ハリーポッターみたーい
お目当の印象派を見に行くためには5回に上がってね!途中までは階段だよ!ですって。苦行かな?
でも乗り越えた末のモネは沁みるね。
モネじゃないけど。
パリの美術館って、これみたことあるー!が10ふんに1回ぐらいは保障されてるのかな?なので、世界史とかの資料集とか読んできたらスタンプラリーとかできるのかもしれない。
美術自体にそこまで興味ないとこんなもん。ていうか風邪よ。
○タワーリベンジと捕物
パリの夜景でも拝み倒してやろうとエッフェル塔再チャレンジも雨なので中止に。
途中で、野良おみやげ屋の兄ちゃんとポリスの追っかけっこがみれた。徒歩で走り去るお兄ちゃん。チャリなので中々道路渡れないポリスメン。罪状はスリとかかな
○スーパーツンデレ
ホステル付近のスーパーにずっとお世話になってたんだけど、黒人のいかついお兄さんの無愛想さでフランスの洗礼を受けてた。
風邪ひきのコーラとレンチンパスタ持って並んで会計済ませてたら
お兄さん「マフラーさげろや」
わたし「あやしくないです」
お兄さん「フランス語話せんのか」
わたし「あんまわからんです」
お兄さん「どっからきたんや」
わたし「じゃぽん」
お兄さん「旦那おるんか」
わたし「おらんです」
お兄さん「じゃ、ぼくが旦那さんな」
隣のお姉さん「爆笑」
このあとニコニコしながら手振ってくれたから少なくとも悪意はないな?フレンチジョークってこんなかんじ?あんまり真顔でいうから枯れススキは本気にするんでやめてください!帰るまでには是非フレンチジョークをものにしたいものですな。
そういや観光客相手のキャッチなんかにも一切引っかからず、あまつさえ知らん観光客に写真撮ってと頼まれる始末。どういう顔して歩いてたんだろうか。わたしったら。
○あしたはレンヌですって
早めに寝ます。葛根湯頑張れ。
ついたよパリ③
○さむい
この部屋のオフトゥンは薄い。マットレスはふかふかだけど掛布は薄めの毛布のみ。しかも私は必要以上に寝相が悪い。朝起きたら毛布はベッドの下だよ。わかるよ。ただし、建物自体があったかいから凍死するようなかんじはない。これが仇になった。
外に出て歩くとわかりやすく疲れる。若干の寒気もする。そういえば年末結構酷めの風邪をひいてた気がする。ぶり返すとはこのことか。
とおもったら単純に薄着だっただけかもしれない。寒さは視覚では伝わらない。
○あいさつ
どこいってもぼんじゅーぼんじゅー言ってるから、併せてぼんじゅーぼんじゅー言ってるが、果たしてこれのタイミングはどうあるべきなのか?忙しめのパン屋さんや観光地っぽいところは揃って店側の先出しぼんじゅーだった。しかし出国前のレクチャーでは客側からの先制ぼんじゅーが正解らしい。どれなんだ。
地下鉄の駅を聞きに入った案内所のおじさんに駆けつけいっぱい質問したら、グッモーニンと返された。やはり挨拶は大事らしい。スーパーのお姉さんに先制ぼんじゅーを仕掛けど無視される。これは悲しい。
○サクレクール
ほんとにいた。手首に紐巻いてくる黒人!
ハープにもチューニングが必要だという当たり前の事実を再確認した。
ぱりひろーい
○ルーブル
出国前に2時間でルーブルを回ろう的な番組を見た。流し見だったが、けっこう綺麗にまとまってて、なるほどルーブルなんて三時間ぐらいでなんとかなるんだな?と意気揚々とはいってみる
とんでもねえな?
写真撮るのも忘れるぐらい広い。どこに行ってもなんとなく見たことある何かにぶち当たる。ふっと横見たらフルーツおじさん(四季)がかかってる。
美術とかあんま興味ない人は、巨大な迷路として行くとなかなか趣があるのでおすすめ。それかどうぶつの森で美術品集めてたタイプの人にもおすすめ。つねきちの腕利き具合がわかるよ。
でもやっぱりこれは感動した。
サモトラケのニケ。通称ナイキ
○マルシェ
最寄駅からホステルまでのあいだにちっちゃいマルシェがあった
みたことある食べ物からみたことない食べ物までよりどりみどり。
これを
こうやってたべた。生鮮食品はまたこんど。
ついたよパリ②
○すげーよく寝た
起きて0730。着替えもせずにそのまま寝たせいでやや汗臭い。とりあえず例の朝食を食べに行く。
コートを着たムッシューがバゲットとパンオショコラとオレンジジュースとカフェオレ出してくれた。この人昨日すれ違った時不審者だと思ってた。ごめんムッシュー。
初パンはハードル上げきってしまった手前そんなにうまくはなかった。日本のチョココロネが人だとするならN2爆弾ぐらいのもん。まだ使徒は倒せない。
風呂入って、まるでしてこなかった下調べ(地下鉄の駅の名前)だけして、とりあえず出てみた。1030
○地下鉄
ストップアンドゴーが激しすぎて若干酔った
古い方のやつは手で開けるんだね!
あとこのシステムはチケット買う気失せるなぁってぐらいガバガバ。
一年間お世話になります。よろしくお願いします。
○船
セーヌ川セーヌ川うっさいからセーヌ川のバス乗った。2日で19€。難点は何分おきにくるのかわからないところ。本日は2回乗船。2本目は隣のカップルがずーっとチュッチュしておった。我慢しろ。隣のおじさんが困ってるだろう?
○観光
船が観光地付近に止まってくれるからとりあえずいってみる。
サンジェルマン寺院
周辺はアーティスティックなギャラリーやら大学やらでシュッとしてた。白金から品川方面の風情
ノートルダムダム
周りは華やか。大きめの代官山かな?
いっとくけど、この二つにたどり着くまでに30分以上は迷ってる。やはり地図は持つべきだ。
この時点で1630ぐらい。
○シャンゼリゼ通りと凱旋門
ここはいい。わかりやすくキラキラしてるから地図がなくてもどれだかわかる。街全体がそうだけど、まだクリスマス終わってなかった。日本じゃ松も明けたというのに。
もちろん歌いながら歩いたが、近づくにつれて表参道と銀座を合わせたような装いを見せてきたので小声にシフトチェンジした。
ここが、水曜どうでしょう伝説の企画の起点の地か…!うわー!いかなきゃ!北欧!
凱旋門をなんていうのか英語でもフランス語でも知らなかったのはここだけの話。
○モンマルトルで迷子
かえってこようと地下鉄に乗って、最寄りに着いたはいいけどそこからの道がわからない。
とりあえず勘を信じて坂を登るも一向につく気配がない。周りは暗い。寒い。疲れた。
なんとかうぁいふぁいキャッチして道を探すと反対方向に歩いてきてたらしい。いいホテルなんだけど神かくしにあいがち。
近くにあったスーパーでサラダと水とヨーグルトを購入。噂の通りハムとチーズのコーナーが、衛生用品の棚と同じサイズで展開されてる。絶対足りないから隣のケバブ屋でクレープを購入。バカウマ。チーズが。
○むっちゃあるいた
ついたよパリ
○出発
友人と両親に見送られながら日本を発つ。まだあまり実感はない。
機内で散々飲んで、スーサイドスクワット他映画三本と落語漫才をみて寝落ちを繰り返してたらついてた。後半おしりとの戦いだった。
○パリ運転荒い。
シートベルトが、まるで意味をなしてない!
乗ったタクシーのおっちゃん、ニコニコしてたけど本来人間を固定する部分がそのまま後ろに回されてた。椅子思いのおじちゃんかな?
路駐の車が釣り上げられてても、バスが車体感覚を無視した割り込みをしてきても、信号がものすごい見辛くても関係ない。c'est pas grave haha.笑ってないで前見てください。
この辺でようやく外国感がでてくる。
でも歩行者には優しい。絶対通してくれる。
シャルルドゴール空港からホステル(モンマルトル付近9区)まで50€。ちょっと迷ったけどおまけしてくれたらしい。
1時間ぐらいおじちゃんとしゃべれたから、案外おフランス語使えんじゃね?と勘違いしたのもこのあたり。
○おのれGoogle
Googleマップに表示された住所についたけどどうもそこじゃなさげ。人いないしピンポンでないし。住所と写真は合ってたのに。電話してみても「君見えないからたぶんちがうとこよ」の一点張り。とりあえずリュックを前後に背負い直して改めてGoogleマップに聞いて見たら100メートル先左方向です。とかぬかしあそばす。結果的にサンキューGoogle。
見知らぬ街、通じない言葉、トランクにバックパック2つで迷子でやや死を感じる。雨降ってたし、子供に笑われたし。
○ホステル
着いた矢先にフロントのおばちゃんに半笑いでアドレスカードわたされたhaha。でもこのおばちゃんがわりと話のわかるおばちゃんだった。ベッド変えてくれたりなんだり。そしてここにきて朝食付きの情報を知る。やったぜ。4人部屋もひろくてとても快適。
ここにきて疲れが出たのか時差なのか、眠くて仕方ないので就寝。現地時間1930。飛行機は寝たうちに入らないのね。バックパック二つに囲まれたせいでややふかふかの棺桶気分。
留学準備:フランス・学生ビザの発行(ズボラ編)①
今まで何人もビザ申請に苦しんでいる人を見てきました。
その度に「たかが書類埋めるだけだろうが」と鼻で笑ってきました。
前言撤回します。みんなごめん。これほんとにめんどくさかったんだね!
罪滅ぼしだと思って、ビザ取得までを実況してみたいと思う。
【はじめに】
この一連の手続きは、提携大学間の交換留学のための学生ビザ取得を目的としています。その他の形での留学や違う種類のビザには当てはまらないかもしれません。
加えて語学留学です。
また、時期や年度によって必要な書類が違ってくることもあります。めんどうくさがらずにちゃんと読もうね!
また、この記事はズボラな人を対象としています。小学校のとき提出物を忘れてくるタイプのひとに向けて書いてます
【結局必要そうなもの】
- 自分の大学の情報(学校名・住所)
- パスポート(コピーでも可)
- 受入大学先のレター(入学許可書)
- 証明写真(データと写真)
- 志望動機(英文または仏文で1500words)
- お金(15000+50€)
- 残高証明
【ビザ発行までのステップ】
- Campus Franceのアカウントを取る
- Étudies en France上で必要な書類を提出(いまここ)
- フランス大使館に予約&突撃
Campus Franceでのオンライン申請+大使館に出向いての書類提出
一覧で見ると大したことないけど、ひとつひとつはまーめんどくさい。
全てのステップで必要なことは
今日できることは今日やろう
ズボラな人種には、迅速丁寧には縁遠いフランス人の事務作業とはとかく相性が悪い。奴らはこちらの事情なんて知ったこっちゃないし、もちろん期日は待ってくれない。加えてこちらはズボラだ。どんなに大事な書類でも忘れるときは忘れる。じゃあどうするか?面倒なことは覚えてる内にさっさと終わらせてしまうこと。
1.Campus Franceのアカウントを取る
所要時間:30分
そもそもCampus France ていうのは、ビザまでに必要な情報をオンラインで送るためのフォームだとおもってていい。
フランス政府留学局オンライン応募フォームのアカウント作成からフォームにとんで、必要な情報をいれる。いっきなりフランス語のページに飛ばされるけど上の方のJAとかENとか押したら言語変えられるから大丈夫。
【必要なもの】
- メールアドレス
- パスポート(写真のページ)
フォームを言われるがままに埋めて送信すると、しばらくしてからパスワードがさっきのアドレス宛に送られてくる。ので、今度はそれで
Étudies en France にログインしようね
2. Étudies en France 上で必要な書類を提出する。
これが面倒。このフェーズには二段階ある。
交換留学なので、【受入許可がおりている場合】をえらぶ。
1. 学校登録・志望理由書のターン
所要時間:2週間(記入1時間)
【必要なもの】
- レター
- 志望理由書(英文か仏文・1500words)
自分のいる大学行く大学の名前を選んだり、留学期間を入力する。
だいたい必要そうなことはレターに書いてある。レターもフランス語で書いてあったけど学校名と数字読めたら余裕だ。あとはそれをデータ化(pdfとかpngとか)して添付する。スキャナがなくてもスマホのカメラでどうにかなる。
厄介なのは志望理由書。なんでフランスにいきたいの?的なことを書いた1500字以内のエッセイです。どんぐらい読まれるのかわからんけど、これで落とされたりしたらたまったもんじゃないのでちゃんと書いた。レターが届くまでにはやっとこう。
この二つを出すとつぎのステップに。
2. 個人情報のターン
【必要なもの】
- 証明写真のデータ
- パスポートのデータ
- その他諸々
- 15000円
今度は住所とか電話番号とか、よりスペシフィックな個人情報を入力していく。
顔写真とかパスポートとかのデータの提出を求められるから、恥ずかしいファイル名の場合は変更しておこうね(moreta_kaojashin.pngとか)
その他諸々としているのは、場合により言語や学位のcertificateも必要になるらしいから。わしは要らなかったけど。
ぜーんぶ揃ったら提出してあとは待つだけ。一週間ぐらいたつとメールで「確認しましたよ」のお知らせが来る。
そしたら今度は手数料で15000円払えと覚えのない請求がくる。言われるがままに指定された口座に振り込む。
更に3日ぐらい待つと、"お前の申請手続き終ったから大使館こいよ”のメールが届く。
これでオンラインでの手続きが終了。
ね。かんたんでしょ?