DELFうけてきた
語学学校での1学期も終え、待ちに待った夏休みの前にDELFを受けて来ました。
受けようと思った理由は、自分の習熟度を測る・資格を得たいなどではなく、
合格証に受験地が入るから。
かっこよくない?フランスでとったDELFって響き。本場って感じ!
で、今学期のクラスわけの結果と記念受験だったためB1を受けて来ました。
ちなみにB1こんなかんじ
DELF B1レベルでは、使用者は自立可能になります。やりとりを維持すること、議論を理解、継続し、自分の見解や意見を述べることができます。日常生活の予期せぬ状況にも対処できます。ヨーロッパ言語共通参照枠では、B1レベルの使用者が以下の言語的課題を達成できるとしています:
理解すること
聞くこと
仕事、学校、娯楽で普段出会うような身近な話題について、明瞭で標準的な話し方の会話なら要点を理解することができる。話し方が比較的ゆっくり、はっきりとしているなら、時事問題や、個人的もしくは仕事上の話題についても、多くのラジオやテレビ番組の要点を理解することができる。
読むこと
よく使われる日常言語や、自分の仕事関連の言葉で書かれた文章なら理解できる。起こったこと、感情、希望が表現されている私信を理解できる。
話すこと
やりとり
当該言語圏の旅行中に起こりやすいたいていの状況に対処することができる。例えば、家族や趣味、仕事、旅行、最近の出来事など、日常生活に直接関係のあることや個人的な関心事について、準備なしで会話に入ることができる。
表現
自分の経験や出来事、夢や希望、野心を簡単な方法で語ることができる。意見や計画に対する理由や説明を簡潔に示すことができる。物語を語ったり、本や映画のあらすじを話し、またそれに対する感想・考えを表現できる。 書くこと
書くこと
身近で個人的に関心のある話題について、簡単でつながりのある文章を書くことができる。私信で経験や印象を書くことができる。
http://www.delfdalf.jp/b1/b1_jp.htm
各セクション25点×4=100点満点で、合格点は50点。
一見低そうだけどいやー、できる気がしないね!
○対策したこと
特にないです。
というのも、
試験日:5月18日(筆記・リスニング)/22日(口頭試問)
期末試験:5月15日~19日
だったためスーパー忙しく、また期末の内容も(当然ですが)かなりDELFの内容と重複していたため、これといってやったことはありません。学内の図書館で対策用の本を借りに図書館に行ったのが、15日(月)という意識の低さには呆れて物も言えませんね。
事前の模試では、Comprehention d'orale (リスニング)が驚異の9/25点だったので、口から泡を吹きました。これで受かるにはComprehantion d'ecrite (リーディング)が満点ペースじゃないと追いつかない!
語彙がない 耳が慣れない わからない
語彙がないので、そもそもの話題について行けない
話題がわかっても話が早すぎるので展開について行けない
展開がわかってても問題になっているところだけが聞けない
夏休み中になんとかできたらいいとおもいます。
Production Orale (スピーキング)だけは、休日に友達に泣きついて本番形式の練習をしてもらいました。
○本番当日
集合時間から遅れること10分、試験官数名が入って来ました。入り口で一人ずつ点呼とIDチェックがはじまり慌てるわたし。たまたまチェック係が担当の先生だったので合間に聞いてみた。
私「身分証明書って学生証でもいい?」
先生「いや、今日はパスポートないと受けれんよ?」
私「まじで?わすれたわ」
先生「受験票に書いてあるから、ないと入れられないよ」
ここはフレンチルール適用されないのね!
いやー試験会場家の前でよかった。
入場するとき「わたしは、あなたのこと知ってるんだけどね。ごめん」と言われたので苦笑いしておきました。読まなかった私が悪いんですけどね。
○試験内容
リスニング
よく覚えてない
ただ問題集でやっていた物や授業で扱っていた教材に比べてややスピードが遅かったので、いつもより拾える単語が多かったかな・・・?レベル
ただのdiscrimination(チェック形式)なら簡単だけども、途中途中に文章で答えを書かせる問題もあるせいで、まともに解けば時間が足りず、皆目検討もつかないと回答時間が余るという数学のテストのような状況になる。今回はギリ余らず。
リーディング
2パート
1つめは、4つの選択肢の中から最も条件に合う物を探す問題。
今回は、本の好みと書籍の紹介記事(短い)。条件は本の長さや、扱う題材、受賞作かどうか等5つほどある。丁寧によんでいけば大丈夫。
2つ目は長文読解。題材は傷物野菜の販売方法についてだった。これもdiscrimination とphraseのミックス。特に練習等はやらなかったけれど、リスニングのボロ雑巾具合に比べれば回答に自信が滲む。多分字も違ってた。
ライティング
近頃返された作文の添削があまりに多く、やや自信を失っていたパート。
よくよく見直すと、助動詞や単純なスペルミスなんかのおっちょこで失点していただけで本当はちゃんとかけるんじゃないか説を証明するために、早めに書き上げて見直しにあてる。はずだったのだけれど、存外にきっちきちの時間で書きました。
自分の意見や考え をきちんと示すことを重要視されると風の噂で聞いたけれど、本当なのかしら。
今回のトピックは『外国語パートナーマッチングサービスの利用者の声』
こうやって書くといかがわしい(原題: le voix du tandem linguistique )
スピーキング
面談15分間+準備時間10分=25分
3パートに分けられる。面接官が時間を測ってくれ
いきなりメモを準備しだしたから何事かと思ったら「これは普通だからね!」だって。ほんとかな。全体的に試験管はフレンドリーだった。
①自己紹介(準備なし)
ある程度の自己紹介をして、それについて面接官がいくつか質問をする。
名前・年齢・職業・家族構成・フランスの滞在期間について
なんかを行ったところで、どうしてフランス語を学ぶのか?なんかを聞かれた
②ロールプレイ(準備なし)
机の上にいくつか紙を並べられ、そのうち2まいを引く。
お題・シチュエーションが書いてあり、黙読後2枚のうち1つを選ぶ。
私のお題は
あなたはレストランではたらいてますが、フランス語を上達させるために学校に通いたいと思ってます。でもボスは反対してるので説得してください。
だった。なんだそれ。学業の自由だと思う!
さっきまでフレンドリーだった試験官も役になりきるのでやや怖い。結果的には金銭補助をいただくことになった。
③プレゼン(準備あり)
このパートは事前に10分間の準備期間がもらえる。
試験会場に入る前、試験準備室で②と同じ形式で1つ記事を選ぶ。10分の間に記事を黙読し、下書き用紙を使って下準備をする。
試験会場に入ったあと、その記事について説明し自分の意見を述べ、試験官からの質問を受ける。
最初この記事を引いた時、2つともタイトルの意味が全くわからなくて、頭の中ではゴングが鳴り響いていた。それでも10分かければおおよその意味は掴めるもので、なんとか「携帯・車・運転中・仕事・責任・事故」ぐらいのキーワードだけを引っ張り出してこねくりまわして、説明をした。
論理だてて話すときに必要なこと(まず初めに、次に、なぜなら的なやつ)があやふやなまま出かけてなるだけシンプルにシンプルにいようとすると、脳内迷子になりやすいのでおすすめです。
試験後たまたま近くを通った担任に、オーラルの試験で大事なことはわからないから黙るのではなく、わからないなら試験官に尋ねてなんとかわかろうとする姿勢だといわれました。なんで試験前に教えてくれなかったかな。
○結果的に
まだ結果もでてないのでなんとも言えませんが、次回頑張ってB2といわずC1取れたらいいなと思う反面、来学期終了時に、どうしてそんな大きいこと言ったんだろう…と深く後悔する自分の姿もよく見えるので、この想いではそっと胸にしまっておきたいと思います。
あいさつはたいせつ
○フランスの礼儀作法
日本でフランス語を勉強してる際に口を酸っぱくして言われたのは、「フランスでお店に入るときは必ず挨拶してね」という旨。そうじゃないと客扱いはしてもらえないよ。なんていわれても、想像できないものは知識として置いておくしかない。空港くるまで完全に話のネタとして使ってた。
で、
いざフランスに来てみるとまあその通り。
こちとら日本人だからと突っぱねて挨拶しないと雰囲気がいっぺん。特に個人商店になればなるほど、挨拶なしでお店に入ろうものなら「やだこのひとこわいなに」視線をビンビンにかんじました。そんなに肝っ玉も強くないので早々にカルチャーを改めることにしました。
○先制攻撃
フランスでお客さんでいたければ、常に先制攻撃をすることを求められます。あそこは共和国ではなく戦場なのです。やられなければやられる。血で血を洗う国。それがフランスです。
みなさん日本でバイトの経験あります?そこでの事前研修でまず一番最初に習うのは「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」with 笑顔だったはずです。また客の立場でお店に入る時しかり。深夜眉毛も書かずにコンビニに行った時なんて「ポイントカードないです」以外の言葉を発さずにお店を後にすることだってよくあります。
ところがフランス。
挨拶の第一声は客からが基本。まあそれでもお店の人だからテンション高めにボンジューしてくれるけど、先制攻撃するしないにより対応に明らかな差がある。先ほど個人店ほどその傾向が強いといったけれど、大きなスーパーのレジのおばちゃんだって油断してはいけない。こちらは常に先制攻撃を求められるのです。前のお客さんの会計が終わって別れ際の挨拶が終わったのを見計らって「ぼんじゅー」。ちょっとでもタイミングがずれたり照れを見せて、相手に聞き取ってもらえないと一巻の終わりです。
常に戦場であることを意識しなければなりません。
もちろん会計が済んだとしても気を抜いてはいけません。去り際、自分の会計が終わってから、レジの人の意識が次に行く前に「おーゔぁー」を言わなければなりません。もちろんセルフ袋詰めです。周囲への意識の配り方がキモです。これを言語のわからないままにどうにかするのはかなりきついのです。後ろの人からの「早くどけよ」の視線か、店員さんからの「挨拶もできないのか」の視線。このどちらかは確実に被弾するので覚悟を決めていきましょう。
それと、何をやってもらうにしたって無言でいるわけにはいきません。語尾には「しるぶぷれ」をつけましょう。商品名を読むのに必死になって忘れた結果、いつまでも放置された挙句「まだ出してなかったっけ」とされることもあります。
○お店と客の関係
世界中どこをみても道楽として働いている人の人数はそう多くないと思います。日本とフランス、どちらもそんなに働きたくないとしても、どうしてこうも接客態度に差が出るのか。思うところがあるのは客に対しての考え方の違いです。
日本で少しでも働くとよく目にするのは「お客様は神様です」の文言。つまりお客様のおかげで商売が成り立っているのだから、できるかぎりサービスの質を高めよう。という心持ちで働いているのだとおもいます。お店はお客さんのためにしつらえた場所だからそこにやって来てくれたお客さんに対してようこそおいでくださいました。となる。
一方でフランスは「客のために働いてる」印象が強いです。お客がくるから働いてやってる。求められているからサービスを提供する。だから必要ない愛想はばら撒く必要がない。だから挨拶しない。そう考えると結構合理的!あくまで客は自分の家にやって来た人だから、客人が「ごめんください」というのが自然だろう。という予測です。そういえば「お店のカード」も"la carte chez nous"っていうし
それでもフランス人は基本的にはとてもフレンドリーなので、人と人の血の通ったコミュニケーションをとった時は笑顔を振りまいてくれます。だから日本以上に「こんにちは」「ありがとう」「さようなら」が大事なのだろうなと思います。去り際にちゃんとありがとうというと、さっきまで仏頂面でレジ打ってたおねえさんも可愛く微笑んでくれます。日本のように相手に不快な思いをさせないように全力注いでる結果全員が一律の対応をする接客もいいですが、あくまで人が働いてることを感じさせるフランスの接客もそう悪くないような気がして来ました。
ちなみにこの客先制挨拶の文化は、ーロッパで広く使われているものらしいです。イギリスで困った話はどこかで。
全然関係ないですが、マルシェの球根野菜やさん
○あいさつのバリエーション
挨拶関連でもう一つ。挨拶の文言と時間がかなりダイレクトに関係しているの驚いた。
英語でも日本語でも会った時の挨拶なんかは
朝:Good morning
昼間:good afternoon
夜:good evening
まとめて: Hi
なんて教科書で習いました。この辺はまだわかる。
単語帳なんかだと去り際は「オーヴァー/Au revoir」もしくは「あびえんと/A bientot」で統一されているきがするんですが実際そんなことなかった.
例えばクラスの終わり。
週一の授業の教授に挨拶する場合:A demain(また明日)
明日も会う教授の場合:A la semaine prochaine(また来週)
火曜日に会う場合:Au mardi prochain(また火曜日)
ここまでもまだいい。
週末を挟む場合:Bon week-end (良い週末を)
休暇を挟む場合:Bonnes vacances!
午前中の授業終わり:Bon apres-midi
これが特に会うシチュエーションが決まってないとさらに複雑。
共同キッチンで会った友人がご飯を作って部屋に帰る時(別れ際): Bon apetite
夜共同キッチンで会った友達がお皿洗って部屋に帰る時(別れ際):Bon soiree
いくらあっても語彙が足りません。何が正しいのかもよくわからない。現在の時間と相手の次の行動、そして相手と次回いつ会うのかというのを意識した挨拶なんてしたことないから。しかも大抵このうち複数を組み合わせてくるから厄介で、いつも「あっ」だの「うっ」だのなって途方にくれてます。別れ際だと待ってくれないし。
子供の頃シール貼るのすきでした
フランスに4ヶ月ほどしてわかった、日本人色々
○合わない日本人はいる。
山崎まさよしの「セロリ」という曲に、”育ってきた環境が違うから、好き嫌いは否めない”という全てを包み込む歌詞があります。
本当に当たり前のことですが、人間誰も同じではないのです。
外国にいると、日本人・フランス人・黒人・どこぞの移民等という、ざっくりとしたわかりやすい違いに目が行きがちで、なかなかどうして、性格や趣味なんていう、少し掘らないとわからない違いはどうにも意識が届きにくい。まして自由に使えない言語が飛び交う環境で、”しゃべること”自体に意識を集中させなくてもコミュニケーションが取れ、かつ似たような生育環境を通ってきて、しかもなんのご縁か同じ街の同じ学校に通っている。この関係に期待を寄せない方が無理だって話じゃないですかね。
でも実際のところ日本人だからって同じような感じのひとなわけがない。
そりゃ、YES/NOをはっきりさせない等の”日本人っぽさ”は共有できるけれど、私とそいつはただ同じ学校にたまたま居合わせたたまたま同じ国籍の赤の他人だ。仲良くできれば御の字だけど、仲良くできることを期待できるはずがない。日本にあれだけ日本人がいて、友達ができない私だもの。ここで仲良くできたらそれは奇跡と呼んでもおかしくない。
結果的には、その合わない日本人と私は価値観とコミュニケーションマナー解釈の違いで疎遠になってしまったのですが、最初からちっとも期待しないで、ただたまたまそこに居た人として接していれば、もうすこし面白い話なんかも聞けたのではないかな。と少し後悔もしています。
○レッテルの貼り方
ついでにいうと、自分のしらない”都会の大学生”の生活はとても面白かったです。自分のいた場所が特殊な場所という自覚はあったけど、他大学から来た人たちとの比較で、相当面白おかしい場所に居たことを再認識しました。良かれ悪かれ。
大規模な大学への憧れもあります。イベントとかの規模が文字通り桁違いだから。あといろんな人に会えそうだから。でも意外とそれも幻想なのかもしれない。
シティーボーい(自称コミュ障ウェイウェイ系)のお話から察するに、規模も人数も多い結果、敵/味方・有益/無益なんかを判断する時間が極端に少ないんじゃないかしら、という印象を受けました。
集団の母数は多くても、結局似たようなキャラや指向の人がサークル・部活単位で集まるせいで、結局似たような人しか集まれない。
そういう集団の中でさらにキャラの取り回しを考えた結果、○○キャラという大きめのレッテルを貼って、そのレッテルの範囲内で一個人を取り回すという、大変便利な技も教えてもらいました。
しかし注意点がひとつ。
レッテルは確かに誰かの性格を共通見解を一言で言い表す、いわばあるあるネタの逆です。ぴたっとイメージにハマるから面白い。しかし貼ったレッテルが大きすぎたりずれていたりすると、極端に面白くなく、なにより貼られる当事者もおもしろくないので気をつけなければなりません。そういう宴会芸・団体芸って難しいなとおもいました。
それと個人的にはそういうレッテルからはみ出した”そうじゃない部分”にこそ旨味があると思うのです。魚でいうところの骨付近。
自分の知らないことを知っている人や考えないことを考える人と出会って話し込む機会の多さという点では、下界と隔離された山の中の方でよかったな。
エゲレスとおらんでぇ(準備と出発)
○どうしてこんなに休むのか
フランスの大学はよく休む。イースター休暇だ冬休みだなんだとよく休む。1学期間学校に行く時間は4ヶ月中13週間。特に語学学校は一般の授業よりも1週短いし始まるのも遅い。何しに来たんだと周りにどやされてますがどうしたもんかと思ってます。休んだってところで貴重な留学期間であることには変わりないもんで、小旅行に行くことにしました。
○どこいこう
私生まれも育ちも島国でして、物心ついたころにはさらに田舎に住んでたもんですから土日の小旅行といっても隣県まで行くのがやっとでした。しかしここはヨーロッパ。隣の県に行く感覚で外国にいくんです。日本でもよく使ってた深夜バスだけ調べたって、よりどりみどり。ついたらベルギーなんてこともあるんですな。すごい。いろいろ話を聞いておもしろそうなところをピックアップして行く。
休みの期間は2週間で、結局旅程は以下の通り。
4月9日(日) レンヌ→BUS(Flix)→パリ(Gare de Nord)→(ユーロスター)→ロンドン
4月17日(日)ロンドン(Luthon)→LCC(Vueling)→アムステルダム
4月21日(土)アムステルダム→BUS(Eurolines)→レンヌ
我ながらなかなか悠長な旅行だなあと思います。
○ロンドン高い
噂には聞いてましたが確かに交通費は安い。ユーロラインズなんて30ユーロでアムステルダム→レンヌ間を連れてってくれる。13時間かかるけど。LCCだって荷物なしなら40ユーロで飛んでくれる。日本なら仙台→秋田間のバスのお値段。すごいご時世。
でもそれはヨーロッパが地続きであるからであって、飛び地もしくはヨーロッパにおける外国・イギリスに限ってはそうではない。ドーバー海峡にはなにがあるんだろうか。
ロンドン=パリ間を結ぶ新幹線ユーロスターは、時期と時間によっては50ユーロ前後でいけたりするけどそれは事前に予約した場合の話。100ユーロ以上は見ておいた方がいい。
そして宿賃。今回は所用で個室を抑えたけれど、8泊で400€。1泊50€。普段泊まってるドミトリーから比較したらとんでもない贅沢。ちなみにアムステルダムは4泊で130€。これもなかなか高いけどこれは時期的な問題。
こんなお財布に優しくないロンドンにはちぱくもしようってんだから、economiser精神のかけらもない。
○出発トラブル
おなじみのバックパックにやたらと重たい荷物を詰めて、悠長に出かけるつもりがしょっぱなから寝坊しました。とんでもない寝坊。バスが出発する20分前に起床。それでもレンヌのメトロは優秀ですから運が良ければ間に合う時間なんです。取るもの取っていっそいでメトロまで走りました。
あれ…?メトロしまってる…!
今日は日曜日。普段は朝5時から起きてるメトロも日曜日は8時から。現在6時45分。バス出発は7時。どんな理由でメトロが動かなかろうか、バスは待ってくれません。ということはパリ着も遅れます。さようなら私の格安の旅。そこから急いでチケットを取り直しました。ホテル代云々言ってる場合じゃなかった。この出費がなければ・・・!更にパリではマラソン大会なんてやってたみたいで、バスが渋滞でうごかない。ユーロスターに乗る前にげっそり疲れた。
○それでもユーロラインに乗りたい
世の中鉄成分の多い方も多いですが、私は海峡電車にロマンを感じるタイプです。鉄道っていうとどうも陸地を一生懸命走るイメージですが、尋常じゃない努力の末に通したトンネルを通るっていうのはいいじゃないですか。このトンネルの外にはお魚が泳いでるだなっておもうと胸が高まります。
ユーロラインの出発駅はパリの北駅
電車だけど国境を超えるからパスポートチェックと出国カードと荷物検査。重量規定なんかはないけど結構物々しい。やはり島国。 しかしここはおもしろい。フランスなのに英語が綺麗に通じる。窓口で何語を喋っていいのかよくわからなくてプチパニックを起こす。
そこに手荷物検査のいかついおじさんが私を呼び止める。(英語)
私「なんでしょうか」
おじさん「(顔を指差して)あ。日本人でしょ!」
私「そうだよー」
おじさん「僕日本好きなの!沖縄行ってたから日本語わかるよ!僕はnoumisokinnikuでしょ?」
私「どこで覚えたのwww」
おじさん「他にもあるよ!(相方のケツを叩きながら)I-Oshiri」(以下略)
その後もおじさんはどこで覚えたんだかわからない素敵な日本語をフランス語交じりに披露してくれました。たまにゲートに引っかかるお客さんを仏頂面にあしらいながら。この間私の荷物はセキュリティレーンに引っかかったままなので、荷物を取りに行きたいやらおじさんの日本語ショーをみたいやらで始終苦笑いでした。
チケットに書かれたユーロラインの時間は3時間。地図上でみるとずいぶん近いなと思ってたらやぱり近いんじゃないか。とおもったら時差があった。どおりで帰りは遠いわけだ。
すやっとしてたらいつのまにかトンネル入って抜けて、ロンドンについてました。海中を通るのにこの素っ気なさが海中トンネルの魅力。
<本日の移動>
(続く)
アナと紙の攻防
○紙のエトセトラ
みなさん紙は好きですか?わたしは好きです。
ゆーろぷにきた最初の印象は、「うわ。紙高い&チープ!」特にフランスは、人と機械で加工したもの、工業製品の値段が異様に高い気がします。残念なサランラップしかり、ペラペランなノートしかり。百円均一に慣らされた我々には逆価格破壊。そういえばmoleskinの横にツバメノートが置いてあった。価格は日本の2倍程度。やはり高い。
しかしこの間お呼ばれした友人宅は、食事の準備のときに黄色と黄緑のペーパーナプキンをオシャレに各々のばしょに並べていた。お皿の下に敷いたり、口を拭ったり。ということは紙それ自体はそんなに重宝されているものでもないのかもしれない。
日本にいた時なんか、ペーパーナプキンなんておレストランに行った時に膝から落っことす用に乗っけてたぐらいのもんで、お家のご飯でペーパーナプキンを出すっていうのがもう目からウロコだった。私だけかしら。ぐっとQOLが上がる感じがするから私もやろうかしら。
しかしどうだろう。学校のコピー用紙、学校からもらう書類、全て上等な紙を使ってらっしゃる。なんか厚い。こんなにいい紙じゃなくていいのに・・・とおもったけれど、もしかしたら薄くて丈夫なコピー用紙っていうのは、まだあまり流通していないのかもしれない。厚さis丈夫さ。
ちなみにコンビニのような便利システムは存在せず、コピーはそんなにすぐにできるものではなさそう。家周辺は学生街なこともあり、"photocopy"と書かれた印刷屋さんがあるので、学校の中でなければそれを使うことになる。1枚0.25ユーロだったかな?
ちなみに、旧市街地のショッピングストリートには、レンヌのデザイナーがデザインした紙製品屋さんがある。やはり生活に華を添えるのに紙は使うみたいだ。(www.agentpaper.fr)とても可愛いので是非。
○あなあきもんだい
授業もはじまり、そろそろプリントがたまってきました。
クリアファイル派、クリアポケット派、ノートに直挟み派、端から食べて行く派、色々あると思いますが、私は穴あけパンチ&リングファイル派。
フランスのファイルは基本的には4つ穴がスタンダードらしいです。ちらほら2つ穴のるーずりーふも見かけましたが、ファイルは4つ穴しかなかった。
そして、日本から訝しげに持ってきた穴あけパンチはこんなもの
(写真)
しばらく試行錯誤して、どうやっても使えないのかと悲しんでいたらこんなメモリを発見。
A4 4穴
半分に折って、2枚になってるところからカシャンとやると、ちょうどいい塩梅の穴が開く。やっぱり偉いな日本製品。使わないだろう4つ穴にまで対応しちゃってさ!長年使ってるけどこんなスケールがあったのすら知らなかったよ!ほんとに。
というわけで、実験のために買ったリングファイル(4ユーロちょい)とちぎって提出する用のロディアノートパット(3ユーロちょい)で頑張って勉強します。高いなぁ。
ファースト1週間
○授業がはじまった
予想以上のロングラン休みのせいで、いったい何のためにここにいるのかわからなくなってきた矢先、授業がはじまりました。レンヌに入ったのが8日なので、およそ3週間、特に勉強しようという気概もなくのんべんだらりと生きてきた身には、10時30分登校は堪える。
初っ端から先生が来なかったり、さっきまでキレキレに話してたお兄さんが疑問文のつくりかたに四苦八苦してたり、とても不思議な光景ばかりでした。なんで文法わかってないのに喋れるんだ。まあ、日本語ならまだ話はわかるけど、君ら母国語スペイン語だろう・・・?どういうことなんだ。
配属になったクラスがすでにカバーしている内容ばかりだったので、現在クラス上げのネゴシエーション中。週に4時間ある文法の授業を4ヶ月復習にあてるのはやや忍びない。が、リスニングとオーラルのことを考えるとなかなかこれでもいい気がするけど•・•。うーん、悩む。
一応、1週間のアジャスト期間があるらしいのだけど、話を聞く限りそれが機能しているわけではなさそう。まあそこもふらんす。
○授業の編成
授業は基本的にクラス別で、レベル(niveau)ごとに6段階(A1〜C2)までに分かれる。ちなみに私はA2。うまくネゴシエーションがうまいこといったらB1。
クラスが上になればなるほど、基本の文法以外のことの授業が増えて行く。らしい。
1組10人強の少数人数で、科目によって先生が変わる。
・Etude de la langue (writing,grammer)
・De la comprehension orale a ecrire (おそらくディクテーション、初回キャンセル)
・Expression d'orale (スピーキング)
・Civilization(フランスのことについて学ぶ、初回は地理)
(以下未知の授業)
・de la comprehention ecrire a l'exp. Orale
・Labo
これで、9コマ×2時間=18時間/週
某山の中大学の15単位(3単位×5)ぶん 2.5×5=12.5時間/ あれ、いそがしい…?