おっかなびっくり

 

ひとりぐらしとゾッとしたこと

 

なにをしたら良いのか悪いのかの線引きは本当に人それぞれだけど、こと世間がピリついている時どうして良いのかわからない。

 

本来なら今日はゴールデンウィークであり、本来都内の実家への帰省を計画していた。流石に公共交通機関をつかうのは憚られるから、自転車を使ってサイクリングがてら行ってやろうと思ってた。県境も跨がないし、移動の最中で三密にもならない。実家に預けてある服や本なんかの入れ替えをしたい。遠出をしないのならばとても有意義な過ごし方だとおもっていた。

 

昨日の東京は少し冷え込んで、なんとなく免疫が下がったような気配がした。朝体温が上がりきらない感じ、意識にスイッチが入りきらない感じ。昔から風邪をひく直前に口唇ヘルペスが出てくるんだけど、その予感のようなものも感じている。

これがとても不安だった。

どこでもらってきたんだ?この2週間誰にあった?なんでだ?このあとどうしたらいい?家族にうつすんじゃないか。同僚にうつすんじゃないか。仕事は?不安のキーワードに押し流されそうになったから無理やりに寝た。

 

結局その後熱があがったりすることはなく、いまはとても元気だ。本当に寒かっただけなんだろう。36°の体温計にほっとした。

 

二度とこんな不安を抱えたくないから、少なくともこの連休期間は誰にも会わないようにしようと決めた。

 

それと、一人で過ごすことを考えた時、ちゃん自分の始末がつけられるようにしとかなきゃいけない。急にぶったおれて意識を失った時のことを考えて、明日は2週間分の荷物をパックしておこうと思う。

 

行動指針とかやっていいことの線引きみたいなものって、結局経験に根ざしたもの以上はない。「感染したという体で」というのは簡単だけど、私のような愚者には、解像度が高い恐怖を味わってはじめて自分ごとになるのだ。